母親の辛さ

不登校で荒れる娘への対応で、母親の私は苦しくて仕方ない時があります。本当に、苦しいです、辛いです。
きっとお嬢さんの不登校を御母様は許せないのだと思います。多くの親がそうであるように、御母様もお嬢さんが学校に行って欲しいと言う思いが強いのだと思います。しかし現実にお嬢さんは学校に行っていない、それだけでも御母様が葛藤状態になって辛いはずです。それに加えて、現実に御母様の目の前でお嬢さんが荒れるという、お嬢さんの異常な姿を見て、母親を否定されていると御母様は感じていらっしゃると思います。

このMSGから判断して、お嬢さんは不登校分類3だと分かります。学校に反応をしてお嬢さんを辛くするトラウマ=FCRがあります。ですから、お嬢さんは学校に行かれない心の状態です。お嬢さんの外見はいつもと変わりなくても、登校刺激を受けるとFCRが反応してお嬢さんは辛くなり、その辛さからお嬢さんの場合は荒れてしまうのでしょう。お嬢さんが荒れると言うことは、お嬢さんが言葉では言わないが、言えないが、学校が地獄のように辛いところで、学校に行かれないと荒れることで言っています。地獄のように辛い学校に行かなくてはならないとお嬢さんは意識することでとても辛くなりますから、その荒れることも、お嬢さんに学校を意識させないでくれと言うことを意味していると考えて下さい。

お嬢さんが荒れることを、荒れないようにしようとすることは、学校が辛いことを訴えてはいけないという意味にお嬢さんは反応をしてしまいます。その結果、学校に行かれないお嬢さんを否定されたとして、ますます荒れてしまいます。その結果ますます御母様を苦しくします。

御母様が苦しくて仕方がないと言われるのはよく分かるのですが、上記のようにお嬢さんを学校に行かせようとする対応、お嬢さんを荒れないように押さえつける対応は、ますます御母様を辛くします。御母様を耐えきれない辛さにしてしまいます。お嬢さんを死ぬほど辛くしているのは登校刺激です。そのお嬢さんが死ぬほど辛くで荒れることで辛くなっているのが御母様です。つまり御母様が辛くなる直接の原因はお嬢さんが学校に行かないこと、お嬢さんが荒れることです。これらを御母様があきらめれば、つまりお嬢さんが学校に行かなくても良いと思うことで、お嬢さんも荒れなくなり、御母様も楽になります。この因果関係は経験的にもはっきりと分かりますし、心の仕組みからもはっきりと言えます。

つまり、お嬢さんが安心して不登校になれたら、お嬢さんが落ち着くし、お嬢さんの荒れがなくなり、御母様も辛くなくなります。ただし、その際にお嬢さんが学校に行かないという現実が残ります。このお嬢さんが学校に行かないという現実を御母様が許せないから、それだけでも御母様は辛くなっていらっしゃいます。

続く