学校を止めさせると学校に行く

<質問>

夏休み明けに行き渋ってた娘です。「休みなさい、学校も勉強もやめなさい、家でゆっくりしていなさい」の対応をした後、今は何事も無かったかのように元気に学校には行っています。友達の話し、学校の話しも面白おかしく良く話してくれます。私に甘えて抱き着いてきますし、今日は私にメイクをしてくれました。メイクやおしゃれが大好きです。友達とも遊びに出かけています。

その娘なのですが、学校には喜んで楽しく行っているようですし、家でも元気なのですが、勉強はほとんどしなくなりました。「ママが勉強反対派だから勉強しなくなった。ママの影響が大きいよ」「最近全然勉強してないや。ママが勉強しなくて良いっていうから」というようなことをこのところ良く言います。

これは、娘がまだ勉強する意欲は無い、そこまで心が回復していない、ということでしょうか?また、そもそも勉強が嫌い、苦手、ということでしょうか?ママのせい、にするのは、どういう意味があるのでしょうか?

勉強や学校から連絡が来ている、修学旅行の説明会、英検、漢検などのお知らせについても、母親からは何も言わず聞かず、にしておけば良いのでしょうか?

元気に学校には通っているので、もし学校に反応をして娘を辛くするトラウマが無くなったか、あるいはあっても反応していないのであれば、何か対応を変えてあげた方が娘のためなのか悩んでいますがいかがでしょうか?

<回答>

この回答内で使っているトラウマという言葉の意味は、恐怖の条件反射と置き換えることが出来ます。

>夏休み明けに行き渋ってた娘です。
不登校分類2か不登校分類3の可能性があります。不登校分類2なら、学校内の何か特定の物に反応をするトラウマがあり、つまりお嬢さんにとって何か辛い物がありますし、不登校分類3ならば、軽い学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRがお嬢さんの心にあります。

母親の対応として、
>「休みなさい、学校も勉強もやめなさい、家でゆっくりしていなさい」の対応をした後、今は何事も無かったかのように元気に学校には行っています。友達の話し、学校の話しも面白おかしく良く話してくれます。私に甘えて抱き着いてきますし、今日は私にメイクをしてくれました。メイクやおしゃれが大好きです。友達とも遊びに出かけています。
はとても良いですね。この対応でお嬢さんのトラウマの反応が弱まり、お嬢さんの学校に行きたいという本能の方の機能が強くなっています。心のエネルギーはプラスです。つまり、お嬢さんを学校に行かさない、勉強をさせない対応で、学校に行くようになっています。

>その娘なのですが、学校には喜んで楽しく行っているようですし、家でも元気なのですが、勉強はほとんどしなくなりました。「ママが勉強反対派だから勉強しなくなった。ママの影響が大きいよ」「最近全然勉強してないや。ママが勉強しなくて良いっていうから」というようなことをこのところ良く言います。
心のエネルギーがプラスでも、その心のエネルギーの方向性が勉強に向いていないだけではないかと推測されます。つまり、お嬢さんのトラウマは勉強に関して反応をしていますが、その反応は心のエネルギー全体をマイナスにするほど強くないと考えられます。

>これは、娘がまだ勉強する意欲は無い、そこまで心が回復していない、ということでしょうか?
大人の言葉でこのように説明されます。勉強嫌いと言えると思います。脳科学的には、お嬢さんに軽いけれど、勉強に反応をするトラウマがあります。

>また、そもそも勉強が嫌い、苦手、ということでしょうか?母親のせい、にするのは、どういう意味があるのでしょうか?
大人の言葉で言うなら、勉強をしない理由を母親のせいにして勉強から逃げていると言って良いでしょう。子どもらしいと思います。このお母さまはお嬢さんが勉強から逃げているのを認めてくれています。この対応で将来お嬢さんが勉強をするようになると推測されます。

お嬢さんは勉強をしなくてはならないと言う知識を持っています。その知識を意識したとき、お嬢さんのトラウマが反応をして、お嬢さんの心が辛くなりますから、お嬢さんの心を楽にするために、トラウマの反応を無くするために、勉強をしなくてはならないと言う知識を否定するために、勉強をしない原因をお嬢さんなりの知識で考えて、勉強をしない理由を母親にしています。お嬢さんなりの今は勉強をしない知識、理由にしています。

>勉強や学校から連絡が来ている、修学旅行の説明会、英検、漢検などのお知らせについても、母親からは何も言わず聞かず、にしておけば良いのでしょうか?
今のお嬢さんは勉強という特定の物に反応をするトラウマを持っています。ですから、母親からそのトラウマを反応をさせないために、これらの勉強に関する物を与えない方が良いです。トラウマはそれほど強くないので、トラウマが反応をしない時間が長く続くと、トラウマの反応はだんだん弱くなり、お嬢さんの新しいことを知りたいという本能がトラウマの反応より強くなって、勉強をするようになります。

>元気に学校には通っているので、もし学校に反応をして娘を辛くするトラウマが無くなったか、あるいはあっても反応していないのであれば、何か対応を変えてあげた方が娘のためなのか悩んでいますがいかがでしょうか?
学校に反応をするトラウマをお嬢さんは持っていません。勉強という特定の物に反応をするトラウマがあるだけです。ですから不登校分類2です。勉強関係のことを何かさせると、不登校分類3になってしまいます。そうするとそれだけトラウマの反応が強くなって、不登校問題の解決が長引きますし、難しくなります。今のお嬢さんの勉強をしない姿をそのまま認めて、後追いしていくだけで、このお嬢さんの勉強に反応をするトラウマは機能をしなくなり、消失して、多くのお子さんと同じように、勉強をしてくれるようになります。