不登校学会報告

登校学会検討会を行いました。その中の注目すべき症例報告をします。

その中で小学3年生で不登校になり、現在小学6年生の長女の不登校の原因が分からない。2歳下の弟の不登校の原因は担任の強圧的な授業、教室運営から傷ついて不登校になったといった人が居ました。

いろいろな議論がなされましたが、私の説明は以下のようです。
長女の不登校の原因は、具体的な学校の建物を含めた学校の全てです。長女は学校や学校の概念で反応をして長女を辛くする条件反射=fecosを持っています。そのfecosが出来るのに、学校内のいろいろな事件や長女の方にとって辛いことがあったことは事実です。その結果学校が長女の方を辛くする条件刺激として学習されたのです。長女の方にははっきりとした学校という不登校になる原因があるのですが、多くの人は学校が子どもを苦しめるとは考えないので、原因として認めようとしないのです。

学校内に怖い先生がいたり、虐める生徒が居たりしたら、そしてその結果それらが原因なら、怖い先生や虐める生徒が居なくなったら、学校に行かれるようになります。このような不登校は数が少ないです。多くはこの状態で無理に学校に行かされ、怖い先生や虐める生徒で辛い経験を繰り返して、学校に反応して子どもを辛くする条件反射=fecosを学習しています。辛さを生じる条件刺激=fecorは学校です。

長女の不登校の原因は学校です。多くの人は学校に怖い先生が居る、虐める友達がいると言うことから、子供が学校に行かない不登校なら理解できます。長女の方はそれが既にありません。学校という建物、概念が長女の方を苦しめて学校に行かせなくしています。しかしそれに気づく人は居ません。

弟は学校内に不登校になる原因があるので、不登校の理由が分かると言います。しかしこれは不登校になった原因に幾つかでそれを解決しても弟の方は学校に行けません。弟も既に学校に反応をして辛くする条件反射=fecosを学習しているからです。