母親の口出し

<質問>
学校生活で子どもが辛くならないように、親は子どもが先生から叱られないように、子どもに口出しをした方が良いのでしょうか?しない方がいいのでしょうか?

<回答>
心が元気な子どもでは、親はこのことに関わる必要がありません。子どもの方で先生からの辛さを学校生活の楽しさでうまくかわしてくれますから。親は子どもが先生から叱られないようにする必要はありません。口出しをする必要はありません。かえって口出しをしない方が、子どもの方で学校内での問題の解決法を自分から学習することになります。それは学校生活の中で役立ちます。

心が元気だけれど、学校内に辛いものがある子どもでは、先生から叱られることで先生に対して恐怖刺激を学習してしまいます。自分が叱られなくても、他の子どもが叱られているのを見て、あたかも自分が叱られているかのように感じ始めます。それだけ学校内に辛いものが増えてしまいます。それが繰り返されることで、子どもは学校自体に辛さを感じるようになり、学校に行きにくくなります。
子どもが先生に恐怖刺激を学習しても、その辛さを家庭内で解消できるなら、先生に対する恐怖刺激、既に学校内にある辛いものから受ける辛さは弱まっていき、心が元気な子どもにすることが出来ます。親は子供が学校で叱られないように口出しするよりも、家の中を子どもにとって楽しい場所にする方が、子どもの心にとってありがたいです。親が子どもに口出しをすることは、子どもにとって家庭内が楽しい場所で無くなります。親として子供を守ろうとして、かえって子どもを守れなくなります。

心が辛くても学校に行っている子どもがいます。子どもの持つ習慣から、子どもの持つ学校に行かなくてはならないと言う知識から、学校に行っている子どもがいます。親が子どもを学校に押し出している心が辛い子どももいます。これらの子どもは学校で先生に叱られたり、他の子どもが先生に叱られているのを見たりしたとき、心がとても辛くなります。親が子どもに口出しをして宿題をさせても、忘れ物が内容にしても、その対応自体が子どもを辛くしますし、子どもが先生に叱られなくても、他の子どもが先生に叱られたりしている姿がまるで自分が叱られているように感じますから、母親の意図は意味がありません。それどころが子どもを学校に押す物がなければ、子どもは不登校になっているはずですから、この経験を契機に学校に行かなくなる、不登校になって、家庭で心を元気にして再度学校に挑戦した方が良いです。但し子どもに口出しをする母親は子どもに不登校を認めようとしませんから、不登校になって家庭で成長をしていても、子どもの心がなかなか元気になれない、子供が学校に戻れないという事実があります。

いずれのような子どもでも、母親が子どもを信じて待つことの意味があることが分かります。