学校がつまらない 1

小学校5年生の息子。4年生頃から「学校がつまらない」「気の合う友達がいない」「先生が怒るのが怖い」などの言葉が聞かれていましたが学校には通っていました。母親は息子が学校で辛い思いをしていることを理解しましたが、これらの言葉を聞きながしていました。その息子を元気にするために、ゲームや漫画、アニメなどは制限時間をつけないでさせていました。夫からはもっとけじめのある生活をさせるようにと言われていましたが、息子の辛さを思うと、息子の自由に任せました。

>4年生頃から「学校がつまらない」
子供の本能から言うと学校は楽しいところです。それなのに息子がつまらないと表現するからには、子供の本能の学校が楽しいという接近系を打ち消す回避系がある、学校内に辛いものがあると言う意味です。

>「気の合う友達がいない」
子供の本能から言うなら、同年代の子ども=友達と過ごすことは楽しいはずです。楽しく過ごす友達が居ないと言う意味ですから、息子の友達が息子にとって接近系でない、つまり息子にとって嫌な友達ばかりだという意味です。

>「先生が怒るのが怖い」
先生の存在が恐怖刺激になっていると言う意味です。
つまり先生が怖いから学校がつまらないになります。また息子が先生を怖がるなら、他の子どもも先生を怖がっているはずです。その先生を怖がる子ども達が素直に楽しい学校生活を送れないので、子ども達は無意識に意地悪を互いにしてしまうのでしょう。その結果気の合う友達が居ないと言う表現になっているはずです。もちろんこれ以外にも学校内で息子が辛くなるものがあるのかもしれませんが、この母親の文面からそれ以上のことは分かりませんし、叉これだけで子どもが学校生活で辛さを感じのに十分な条件です。

先生が怒ることで学級を維持しようとしている限り、子ども達は学校で辛い思いをしています。それでも先生方は子ども達を楽しくさせようと、楽しく勉強をさせようと一生懸命です。それはとても大切なことですが、それをしていても、子ども達の中には先生の対応で辛い思いをしている子どもがいることに気づく必要があります。では先生の何が問題化について、ここでは触れません。叉別の機会に書きます。

>母親は息子が学校で辛い思いをしていることを理解しました
多くの母親は、学校に問題がないと考えます。子どもに問題があると考えます。それは子どもにとってとても辛い事です。母親に対して不信感を持ちます。この母親は子どもの感じて居る辛さを最優先しました。学校が辛くても、子どもを学校に行かせてあげたいなら、学校の辛さを家で解消してしまえば良いと、母親は考えていたのでしょう。その結果が、普通の大人が嫌う、学校が嫌う対応、子どもに可能な限りの楽しさを家庭で味合わせてあげようとしたと言うことでした。

常識から言うなら、これらの楽しみは、子どもから学習意欲を奪い、その結果学校に行けなくなると考えます。教師はその様に考えて、これらを制限しようと親に関わります。所が子どもの心から言うなら、学習意欲を奪っているのは教師で有り、その失った学習意欲を取り戻すために、子ども達はこれらの楽しみをしていると言う事実です。これらの楽しみを制限されて学習意欲を取り戻せなかった子どもを見て、教師や人々はこれらの楽しみが学習意欲を奪ったと理解しています。