教育熱心な教師 5

息子の立場から言うなら、先生の思い込みは迷惑な話でした。基本的に子どもは他の人のための行動は出来ません。息子は先生に逆らえないから、行動をしただけでしょう。つまり息子も本気でオセロをする気持ちはなかったし、男の子もオセロをする気持ちがなかったので、二人の間でオセロのゲームが楽しめるはずはなかったのです。

息子は伝記を読みたいという欲求が、教師により中断させられました。その影響はそれほど大きくはないでしょうが、教師への不満が高まったはずです。母親以外の人に言葉で言う事はないでしょうが、教師に対する怒りがあったはずです。息子でこの男のこの問題を解決できると考えた教師は、もっと子どもの心を勉強すべきでしょう。といっても、きっと教師はまじめに本気で見当違いのことを考えて、それが見当違いだと気づかなかったのです。それはきっと教師一般に当てはまると思います。

教育に一生懸命の教師、子どものために努力しようとする教師、その考え方はとてもありがたいのですが、その方法論が子どもにより異なること、特に心が辛い子どもへの対応は先生方が知らない領域にあります。それが早く先生方の間に行き渡ることを希望しています。