大人の引きこもり 1

$0 始めに

引きこもり、ニート、フリーターをまとめてみます。不登校から社会的自立をしないで大人年齢になった大人の場合です。親がその大人の生活を支えている場合です。
心のエネルギーがプラスとは情動の接近系のことです。心のエネルギーがマイナスとは情動の回避系のことです。

日本の社会常識として「引きこもりは良くない。家から外に出して、社会と関わらせるべきだ」というのがあります。「引きこもりの問題が解決しないのは、引きこもる人を社会に引き出さないで、引きこもりの人を引きこもりのままにしている親が居るからだ」と発言をする人が居ます。ところが引きこもる子どもを家から引き出したところで、引きこもりの問題が解決しないことを、引きこもりの人を持つ親が感じ取っています。引きこもりについて相談するところはあっても、引きこもりの人の心に沿った対応をしてくれる所がありません。引きこもりの人への対応のなさに、引きこもりの人を持つその人の親は無力感を感じて苦しんでいます。

今まで私は子供年齢(思春期からそれ以前)の引きこもりの子どもの対応法を述べてきていますが、今回は大人年齢(子供年齢の時期は不登校引きこもりのままで思春期を終えて、就学を必ずしも必要としない)の引きこもりについて考えて見ます。大人年齢の引きこもりと条件をつけた理由は、大人年齢の引きこもりと、子ども年齢の引きこもりと、引きこもりという姿形は同じでも、その心の中は違うことに配慮する必要があるからです。その区別をしないでひとまとめにした対応をすると、大人年齢の引きこもりの問題の解決を難しくします。