大人の引きこもり 5

大人の引きこもりの問題点はいろいろと考えられるでしょうが、それらの問題点の根底にある事は、当人への否定、その結果として当人自身が自己否定を起こしてしまうことです。自己否定などたいしたことは無いと思われている人が多いと思います。所が自己否定はトラウマと同じ程度に辛い嫌悪刺激なのです。人間を含めたあらゆるほ乳類は、否定に関してその本能から辛くなり回避行動をします。

多くの心が元気な人では、気づいていなくても日々の楽しい生活が、自己否定を生じてもその辛さを相殺してしまいます。すぐに自己否定の辛さが消失してしまいます。所が心が辛いと自己否定がトラウマのように瞬間的に機能をして、その回避行動として荒れたり問題行動をします。所謂激怒などの辛い感情の高まりの状態です。叉は程度の差はありますが、心の病の症状を出してしまいます。気分の落ち込みの姿が多いようです。

所謂引きこもりの人は、その人が出かけた場所で、何らかの否定を受けることで、それだけでもとても辛くなりますが、さらに自己否定まで起こして、死ぬほど辛くなります。その辛さを回避するために所謂引きこもりの人は、否定が存在する場所に、存在しそうな場所に出て行こうとしないのです。所謂引きこもりの状態になってしまいます。一般の人ではたいした否定で無くても、所謂引きこもりの人ではその否定があたかも殺される可能に感じてしまうのです。ですから所謂引きこもりの人は、当人が楽しい場所にはどんどん出て行かれる場合がありますし、多いようです。

引きこもりの原因として、人々はいろいろなことを考えますが、その考えつく原因の金泥にあるのは、引きこもりの人が感じる否定、その結果としての自己否定です。引きこもりを解決するために、引きこもりの原因をいろいろと探して、その原因を解決して、引きこもりを解決しようとしますが、其れで解決できない理由は、引きこもりの当人が感じる否定、その結果としての自己否定です。ここに注目しないと引きこもりの問題解決はしないのです。