卒業式 から

>ある時期から私たち親も学校を忘れ、我が家から学校がなくなりました。
>こんなふうに自分が変わるなんて、想像してませんでした。
日本の常識では、子どもが大人になり社会活動が出来るようになるために、学校は絶対に必要、子どもを学校に行かせるために義務教育のシステムが出来ています。

所が不登校の子供が元気になり学校に戻ったり、社会に出て行った姿を見ると、今の子どもには必ずしも学校が必需品だとは思えないのです。

子どもが元気だと子どもの方で学校を求め、子どもの方から勉強をしようとします。貧しい国の子ども達や、日本でも戦争直後ぐらいまでの子どもの姿を見ると、そのことを理解できると思います。学校の勉強が子どもの将来の可能性を高めるのに役立っています。

現在の日本の義務教育における勉強は、子どもの進学に役立ちます。子どもの将来に役立つ子どももいるでしょうが、子どもの将来を潰される子どもも多くなってきています。つまり子どものための学校で無くなってきて、学校のための子どもになってきている要素が大きいのです。

不登校の子供、つまり義務教育を受けていない子どもでも、義務教育を受けた子どもと同様な学力を、社会に出て行くまでに身につけています。学校に行かなくても義務教育で身につける学力を、身につけています。確かに不登校の間に身につける学力は、義務教育で身につける学力より偏っています。そのために進学に役立ちませんが、社会に出て行ったときにとても役立ちます。

自立した大人として、社会で活躍して貰うには、現在の日本社会の中では、必ずしも義務教育は必要ないと言うことを示唆しています。あくまでも元気な大人として社会で活躍して貰うためには、と言う意味です。不登校の子供でも、社会活動をするために、学校で得られる学業の必要性を感じた子どもは、自分から学校に戻ります。本当に不思議です。子どもの心が元気になると、子どもは自分の成長の仕方を自分から求めるのです。