ネットからの登校刺激

中学生になった息子は4月のはじめに
「学校に行きたいから鞄や制服を買って欲しい」と言い出しました。そして何かあるとすぐに強く反応してしまいました。はじめは学校に行きたという思いを私が認めなかったので、反発して荒れているのかと思いましたが、時間が経つと落ち着いてきました。最近は
「学校に行こうかな?勉強の仕方忘れたけん中学校に行くなら少し勉強してから行きたいから、勉強したい」
と言い始めました。私も
「行かなくていい。勉強もしなくていい。
今のままでいい。今のままのあなたが好きよ。」
と伝え、スキンシップも多めに過ごしています。
今までは好きな時に寝、好きな時に起きていましたが、昼夜逆転を治すと言い出して、夜中に「寝れない」と私に訴えてきたりしました。
最近は中学校の友達とネットでゲームをしたり、会話をしたりしています。ネットが登校刺激になっているのでしょうから、ネットを止めさせるべきでしょうか?

ネットの友達から登校刺激を受けていることは間違いないです。ここでの息子さんの言葉は本心では無くて、登校刺激から受けた言葉です。見方を変えると、お母様が心底息子さんに学校に行かなくて良いと思っているかどうかをテストして居ると考えてください。

この息子さんからのテストにお母様は上手に答えています。百点満点と言って良いぐらいです。お母様がネットで息子さんに登校刺激が加わっていると理解なさっているのは正しいです。登校刺激を取り除くという意味でネットを禁止するという発想は間違っていません。間違っていなくても、ネットを禁止することで、息子さんの喜びまで奪ってしまうのは間違いです。結論から言うなら、登校刺激を受けても、今のままネットを楽しましてあげるのが正解です。

息子さんの潜在意識、情動は接近系と回避系があります。学校から強い回避系を感じるので、息子さんは不登校になっています。ネットで友達から学校についての話を聞くことは、この回避系を機能させます。所が息子さんはネットからとても大きな接近系を感じて居ます。つまり息子さんの情動では、ネットを楽しむという接近系と登校刺激を受けるという回避系が同時に機能をする結果、接近系と回避系が相殺して、結果的に接近系が大きいです。回避系が大きな時は、中学校に行くとか、昼夜逆転を直すとか言いますが、すぐに接近系が大きくなり、これらの言葉を言わなくなります。ネットを楽しみ続けます。経験的にこのネット上の楽しみから心のエネルギーを高めることが出来て、積極的な生き方が、成長の仕方が、