版材行為について 反論への解説3

子育てについて、大切なことですが、多くの大人が見落としていることがあります。

1)心が元気な子どもでは、親がどの様な子育てをしても、子どもの方で親の子育てに合わせてくれますから、親の数だけの子育ての仕方があります。そこでは親の主義主張からの子育て、育児書からの子育て、所謂専門家という人の意見を取り入れた子育て、などが可能です。それどころか、親が子育てという概念にとらわれなくても、子どもはその子どもなりに育って行く能力があります。

2)心が辛い子どもでは、この子育てという概念が当てはまりません。心が辛い子どもは自分の心を維持するので精一杯なのです。自分の心を維持できないときは、子どもが荒れたり、問題行動をしたり、心の病の症状を出していまいます。此は子どもの持つ本能です。子どもばかりで無く、他のほ乳類も皆持っている本能です。但し人間以外の動物ではこの本能が機能をしたときは死に至る場合が多いです。
人間の子どもでは(大人でもそうなのですが)子どもが荒れたり、問題行動をしたり、心の病の症状を出したとき、其れは子どもに問題があると周囲の大人は考えて、それらを出さないように子どもに関わり(具体的に書きませんが)ます。多くの場合それは却って子どもを辛くして、子どもの荒れや問題行動、心の病の症状を悪化させます。
心が辛い子どもでは、荒れる問題行動をする、心の病の症状を出す、以外に、心が辛くなったときに、「よい子を演じる」という反応の仕方があります。詳しく書きませんが、子どもを辛くする相手に相手が希望をする行動をしてしまう事です。其れは子どもを辛くした人に、自分の対応が間違っていなかったという思いをさせますし、子どもを辛くした人がいなくなったときに、今まで以上に荒れたり、問題行動をしたり、心の病の症状を出します。「警察沙汰になったり、事件になったり」します。

親は、母親は、自分の子どもの心が辛いと言うことに気づいていない場合が多いです。自分の子供に問題があると思って、所謂専門家の相談を受けて、その指導に沿って子どもへの対応をします。所謂専門家の短い言葉が子どもの心の一部を説明した物の場合もありますが、それでも全てではありません。子どもは母親の対応に、自分の心に沿った部分は喜びを感じますが、沿わない部分があると、心の辛さを感じます。荒れる、問題行動をする、心の病の症状を出し続けます。それだけで無く、今までとは異なった母親に、所謂不信感を持ちます。今まで以上に母親に信頼感を持たないようになります。気づかない内に荒れる、問題行動をする、心の病の症状を出すのを悪化させます。

所謂専門家からのアドバイスは、心が元気な子どもから得た知識からなされています。心が辛い子どもに当てはまらない場合が多いです。心が辛い子どもの心に当てはまる場合でも、心が辛い子どもの心の一面に当てはまっていても、全てに当てはまりません。母親は心が辛い子どもの全ての面に向かい合わなくてはならないので、所謂専門家からのアドバイスを子どもへのアドバイスとして考えるのでは無く、他人からの受け売りと子どもに感じさせるのでは無く、母親自身の対応の一部の変化として対応をするなら、子どもの心に変化をもたらして、母親との信頼関係を改善していくと考えられます。