専門家


不登校問題の専門家について、子どもの立場から説明したいと思います。
専門家という場合、
1)専門家と自称をしていなくても相談をしている人が相談を受けている人を専門家と呼ぶ場合で、その相談に対して代償を求めない場合
2)専門家と自称をしているけれど、代償を求めない場合、
3)相談を受ける受けないにかかわらず不登校問題を研究している人を専門家と呼ぶ場合
4)相談を受けることで経済的な代償を求める人、経済的な利益得る人を専門家と呼ぶ場合とがあります。多くの専門家と言われている人が此に属すると思います。

1)は相談をしようとする人の判断で有り、相談を受ける人の立場から言うなら、専門家という言葉で相手からその存在価値を認められていると感じると思いますが、あくまでも相談を受けたという意味で有り、相談をした人の考え方、感じ方にヒントを与えるという意味で有り、その結果に自信が持てても、決して結果に責任を持ちますと言いません。其れは心の問題には例外が多すぎるからです。ある傾向はあっても数学のような1+1=2の様にはなりません。あくまでもその相談を受けた人の経験の範囲でアドバイスをするのですから、アドバイスと異なる事が頻繁に起こります。
2)は自分の答えに自信があり、相手に自分の答えに従って貰うことを条件にしています。従って自称専門家の意見と違うことを行ったり言ったりしたとき、激しく怒ります。
3)は相談をしようとする人の経験も研究材料をしようとしている人ですから、研究結果からの傾向を教えてくれても、結論を断言するような言い方を言わないはずです。もちろん人間ですから、極めて傾向が強い事柄について、結論的に言葉で表現するかもしれません。相談をする人の立場から言うなら、1)と同じ事になります。
4)は請負関係ですから、アドバイスに責任を生じます。2)の専門家以上にその結果に責任を持つことになります。但し多くの場合、何か問題を生じて責任を生じたときの逃げ道を作ってアドバイスをします。