嘔吐が怖い の解説


嘔吐が怖いと言う娘の反応のあり方は、辛さを生じる条件反射から理解出来ます。

>娘が言う、学校が怖くなった最初の理由は、クラスメイトの嘔吐をみてからです。
多くの人で、自分に関係ない人の嘔吐をしている姿や、吐物を見るのは好きでありません。特に娘はこれらであたかも自分が嘔吐をしているときの辛さを感じてしまうのでしょう。それは自分で嘔吐したときの辛さを覚えているからです。

娘の場合、クラスメートの嘔吐を見たことは、娘が学校を見たり意識したりしたときに辛くなることを気づいたきっかけで有り、それ以前から学校が辛かったはずです。学校が辛くて不登校の寸前までなっていたのに、食らうメートの嘔吐を見立つラサと、それまでの学校から生じる辛さとが相乗効果を生じて、不登校になっています。娘の埠頭意向のきっかけだったのです。娘の不登校の原因について、娘はクラスメートの嘔吐以外に気づいていないのです。

>現在でも吐くことを連想することで、また他人が食べている所を見るだけでも気分が悪くなるようです。
このクラスメートの嘔吐を見たことで、嘔吐を見たり意識したりすることで、今までの嘔吐を見たり意識したりしたときに感じる辛さと、学校から受ける辛さとの相乗効果を起こした辛さが、それ以後生じることになりました。そして学校にも今まで感じて居た辛さと、嘔吐を見たときの辛さが相乗効果を生じて、学校に行かれなくなってしまいました。

>それ故に現在も一日一食で、量も少ないです。食べることで自分が気持ち悪くなって吐いてしまう事が怖いみたいです。
娘は嘔吐に対する辛さが、学校から受ける辛さと同じぐらいに強くなりました。娘の嘔吐は食べ物を食べた後に生じた経験があるのでしょうから、その時食べたものを思い出すと嘔吐を思い出して、とても辛くなり、食べ物自体に辛さを感じてしまうのでは無いかと推測されます。

所謂拒食症という物があります。不登校の子供の拒食症は、学校の辛さと食べ物を食べたときに生じる嘔気や嘔吐から生じる辛さとが相乗効果を生じて生じるようになった辛さから、食べ物を拒否するという様になっています。

医療ではこのような子どもや大人の姿を拒食症と表現して、薬で治療をしようとします。薬でこの辛さを生じる辛さを軽減できますが、食べ物を見て辛さを生じる神経反応は解決できません。所謂拒食症からの回復には、食べ物とその人の接近系=食べて喜びになる物とを、条件付ける必要があります。この食べ物にその人の喜びとを条件付ける工夫は簡単ではありません。しかし、子どもでは母親という協力な接近系があります。それを利用しての解決法は、不登校問題の解決法に極めてよく似ています。