母親の反省

不登校の娘とぎくしゃくした関係の母親からのメールです。

ずっと母親から先回りをして、共感の言葉とスキンシップを心がげています。最近、少しづづですが、娘の様子が変わってきました。最近は自分から病院に行くとも、クスリを飲むとも、言わなくなりました。クスリを飲まなくなってきたとき、母親はとても不安になりましたが、子供が薬を求めるまでじっと待っていました。

昨日、自分から不登校になった当初の話をしてきました。
「本当に薬を飲まないといけなかったのかな、あのまま学校をやめて違う学校に代わっていたら、薬を飲まなくてもよかったのかもしれない、」
と、言いました。その時、母親はどう答えて良いか分からなかったのです。担当医の対応への判断はむすめにまかせて、母親は娘が楽しめることをさせ続けることで、その結果娘がクスリを飲むのを忘れて、クスリを飲まなくてもここまで回復しているし、そうかと言って病院から縁が切れて娘の将来を失うのも怖かったのです。そこで母親は答えられなくて、まごまごしていましたら、娘はそれ以上何も言いませんでした。このようなとき、どの様な返事が正解なのでしょうか?

娘に学校を忘れるように、家の中でゲームやネット、youtubeなど、子供がやりたいことをさせていたら、子どもの方からクスリを飲むのを止めてしまったのでs、担当のお医者さんからは叱られると思うのですが、現実にアドバイスを受けた対応を続けていると、子供が元気になり、自分からクスリを飲まなくなり、このようなことを言い出したのです。娘は担当医以外に、私が**さんと相談していることを知りません。

最近の娘を見ていて、母親は心の中で、あの時もっと私が勉強して、精神科の先生だけに頼らず、親の対応方法をわかっていたら、そして長い時間苦しい思いをしていたことを気づいてやれず、申し訳なかったと、娘に謝っていました。

<**さんからの回答>

>母親から先回りをして、共感の言葉とスキンシップを心がげています。
それがお嬢さんをここまで元気にしてくれました。御母様のなさったことは今の医学に反しています。ですから医者以外の人が薬などの医療に関するアドバイスをする事はできません。今回は**さんの話を参考に、御母様がお母様の判断でなさったことです。これは親だから許されることです。御母様の母性と勇気に感謝しています。

>「本当に薬を飲まないといけなかったのかな、あのまま学校をやめて違う学校に代わっていたら、薬を飲まなくてもよかったのかもしれない、」
娘さんが自分の今を感じて、言葉にしたのだと思います。今まで不登校をしていた自分、クスリを飲んでいた自分を、何かの理由で振り返る心の余裕が出来た、それだけ心が元気になってきていると言う意味です。このようなことばをいわせるようになった御母様の感性=母性に、対応に当たった者として感謝です。

そして今までを振り返るだけで無く、お嬢さんは意識をしていないけれど、御母様をテストして居るとも考えられます。つまり、御母様がお嬢さんを病院にかけたいか、クスリを飲ませたいか、どの様に考えているのかをテストしたのです。

この言葉に御母様が病院のこと、薬のことを言葉にする(クスリを飲め、クスリを飲むな、等)と、御母様はお嬢さんからのテストに合格しません。この言葉に何も応えなかった、(現実は何も答えらレ無かった)御母様は正解です。テストに合格しています。このように答えなくても良いし、お嬢さんの言葉をオーム返しして、そう思っているのね、でも良いです。ありのままのお嬢さんを認めると言う意味での御母様の答え方です。

>母親は答えられなくて、まごまごしていましたら、娘はそれ以上何も言いませんでした
お嬢さんからのテストに合格したと言う意味です。今までの経験から言うなら、もうこのような言葉を発することは無いでしょう。つまり、お嬢さんを含めた子供の心が元気になってくると、過去の辛かったことを完全に忘れてしまいます。本当に不思議なのです。大人には考えられないことなのです。

ですからお嬢さんの場合、心が元気になって行く過程で過去の辛かったことを思い出しました。これからももっと心が元気になって行くことが考えられます。今のお嬢さんなら、過去の辛かったことを今回言葉にして、少なくとも医療に関しては過去を断ち切って、過去を忘れて、未来だけを求めて成長をしていくと考えられます。

>最近の娘を見ていて、母親は心の中で、あの時もっと私が勉強して、精神科の先生だけに頼らず、親の対応方法をわかっていたら、そして長い時間苦しい思いをしていたことを気づいてやれず、申し訳なかったと、娘に謝っていました。
上記の様に、お嬢さんの心が元気になって行く限り、お嬢さんは過去の事を忘れてしまいます。御母様が過去に拘っていても意味がないばかりか、御母様の元気を奪います。今後お母様は過去を反省する必要がありません。御母様も過去を忘れられた方が良いです。お嬢さんと御母様と、二人の将来に楽しいことだけを求めてお嬢さんはお嬢さんなりに、御母様は御母様なりに、生活をして行かれれば良いです。自然態で良いです。