トラウマの理解1

現在小学校低学年ですが、転校含めて、今のところ「どの学校にも行きたくない」と言っています。登校刺激をかけずに家で好きなことをさせていたら、トラウマが消失する可能性はどれくらいありますか?
また、トラウマが消失した場合に学校に戻る可能性はどれくらいありますか?

まずここでの中心的な概念、トラウマについてもう一度述べておきます。トラウマを理解する前にパブロフの条件反射を思い出してください。これは潜在意識の反応で、意識が関与しません。犬の実験はご存じだと思いますので、人間について考えて置きます。

ある人に出会ったときに、その人が楽しくつき会えたなら、以後その人に自然と近づいていけます。その時ある人が無関条件刺激(パブロフの実験のベルの音)、無条件刺激(食べ物)、で無条件刺激のそのある人が、条件反射で楽しい人になります。もちろん記憶からも楽しい人になりますが、反射的にあって嬉しい人になります。

ある人に出会えたときに、その人から怖い経験をしたなら、それ以後その人に近づこうとしなくなります。この場合ある人が無関刺激で、怖い経験が無条件刺激になります。それにより無条件刺激のそのある人が条件反射で反射的に怖い人になってしまいます。

この怖い経験をもっと具体的に述べますと、子供が学校で担任からひどく叱られて怖い思いをした、辛い思いをしたとします。子供にとって、無関刺激の担任が、無条件刺激のひどく叱られたと言うことで怖い思いをしたことから、それ以後、子供にとって条件反射から、子供には担任が怖い人となり、反射的に担任が怖い人になり、担任に怖さを感じてしまいます。

この担任が怖くなる反応を条件反射を考えなくても、多くの人は感覚的に理解出来ると思いますが、思うだけでは、心の反応を客観的に理解出来ません。また、不登校を理解するのにも必要な神経性理学的な反応なのです。心理学者や医者も、この神経生理学的な反応を考慮しないので、わからないことを病気にしています。