自閉症についての考え方が全て間違っている理由5

自閉症についての考え方が全て間違っている理由 | ジャック・デン・ハウティング|

https://www.ted.com/talks/jac_den_houting_why_everything_you_know_about_autism_is_wrong/transcript?language=ja


>「障害された(disabled)」と 動詞として使います 障害とは私にもたらされるもの 私を「障害」「された」 (dis-abled)状態にしているのは 周りの社会の方です ショッピングモールでは 私に問題があるゆえに 苦しむわけでなく ショッピングモールのデザインが 私のニーズに合っていないから苦しむのです もしショッピングモールが 静かで照明は控えめ 見通しが立ち 混み合わないように デザインされるようになったら 私が自閉症であることは 変わりありませんが ショッピングモールに 障害されることはなくなります 
その通りなのですが、障害者に優しいショッピングモールを作るには、いまあるショッピングモールを作るのに加えて、余計のお金がかかります。それは障害者で無い人が働いて作るお金です。障害者に優しいショッピングモールを作る心の優しさが、障害者で無い人にも持てるような社会になる様に、社会が変わることを願うだけです。

自閉症について知られている ほぼ全てのことは 医学的な前提に基づく研究と 医療パラダイムから生まれたものです 毎年 世界で何億ドルものお金が 自閉症の研究に費やされています そのほとんどが自閉症を 問題として扱っています 先日 私は調査を行い オーストラリアで自閉症の研究資金が どのように使われているかを 過去10年について調べました その結果は以下のとおりです 助成金の40%以上が 遺伝と生物学的研究に使われ 自閉症の特性の原因究明や 特性の抑制策探しが行われていました さらに20%が自閉症の治療法を 探す研究に使われています 大半が自閉症者の奇行を ほんの少し改善させるための 新たな方法探しなのです 

>たった7%の資金しか 自閉症者へのサポートサービスを探る 研究には使われていません なぜこれが問題なのでしょう? だいたい50人に1人が自閉症です 大人の自閉症の60%は 不完全雇用あるいは失業中です 87%は心の病を抱えています 自閉症者は一般の9倍 自殺死亡率が高いのです 自閉症者の平均余命はたったの54歳です 明らかに改善が必要です 
障害者の立場から言うなら、障害者の研究をするより、障害者が生きやすい社会を作ることにお金をかけて欲しいと願うのは当然でしょう

>2012年 ダミアン・ミルトン博士という 自閉症当事者の研究者が 新たな理論を発表しました 博士はこれを二重共感問題と名付けました その主張は次のとおりです 「実のところ自閉症者には 社会的欠陥はないかもしれない 自閉症者は同じような思考の人となら うまく付き合えるのではないか 自閉症者なら自閉症者と 非自閉症者なら非自閉症者との方が うまく交流できるだろう 自閉症者と非自閉症者の 交流が難しい理由は 自閉症者に社会性が 欠如しているからではなく 自閉症者も 非自閉症者も 自分たちとは違う相手に理解できる方法で コミュニケーションを取れないからだ」
これは確かに画期的な考え方です。しかしこの考え方に大きな見落としがあります。それは自閉症の人と自閉症で無い人と、はっきりとした境界線がないことです。ある意味で連続的に自閉症の症状と自閉性でないこととの間が連続性で、はっきりとした線引きが出来ない事でしょう。

自閉症コミュニティからすれば この説明は完璧に納得がいきます でも多くの自閉症研究者は そんなに熱心ではありません 自閉症研究の全歴史が 誤った前提に 基づいていたと思いたくないのでしょう 幸運にもここ数年 一握りの自閉症研究者が 二重共感問題の研究に参加し 科学的に検証することになりました 
自閉症と診断されているのは、自閉症と診断されている人の性格で有り、病気として扱うのは、その人の人権侵害になるのではないかと推測されます。なぜなら、このMSGにもあるように自閉症のひとも、普通の人の脳と変わりないのです。只その反応の仕方が普通の人と違うだけ、個人差の問題だと言う事でしょう。その性格の故に、今の社会で行きにくいと言うだけだと思います。
性格という点で考えると、演者の発想も必ずしも正しいとは言えないと思います。