爆発的な心のエネルギー1

ある母親からの質問です。

不登校の子供に登校刺激がないと、学校に行っていないけれど普通の子供なのですね。子供が持つ本能から子供は成長をしていくのでしょうが、その成長をするための本能も心のエネルギーだと思います。
けれど母親として成長をするための心のエネルギーの他に、今までの変化が殆ど感じられない成長だけでなく、子供が何かに向かって新しい動きをして欲しいのです。不登校の子供ですから学校に向かう爆発的な心のエネルギーとは言いませんが、母親として只待つだけでなく、子供の変化が欲しいと、子供が爆発的な心のエネルギーを発揮して欲しいと願うのは、親の勝ってでしょうか?

人間の活動についてのエネルギーには二つあります。一つは物理的なエネルギーです。所謂体力です。もう一つは心のエネルギーです。言葉になるならないは別として行動になる意欲です。情動の接近系です。

情動の接近系が機能をして居る限り、心のエネルギーがあるのですが、多くの母親がそれだけでは満足できない理由が、心のエネルギーが現状維持にだけしか使われていないと言うことなのかもしれません。不登校の子供が現状維持に使う心のエネルギーとは、登校刺激を忘れるために享楽的な遊びに耽っている心のエネルギーでしょう。外見的にはゲームばかりをしている、昼夜逆転をしている、生活に規律がない、して欲しいことをしてくれない等かもしれません。

それは子供が登校刺激というマイナスのエネルギーを享楽的な遊びのプラスのエネルギーで打ち消している姿ですから、子供に心のエネルギーを求めるには必要なことです。もし享楽的な遊びを制限して、心のエネルギーがマイナスになってしまうと、子供が荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出したりしますから、母親は子供に建設的な将来のことを考えることが出来ません。子供の一生を失うことになりかねませんし、その結果母親の意義も失うことになります。

不登校の子供について、まず心のエネルギーをプラスにしてあげる事がとても大切なのですが、学校などの社会は、不登校の子供を育てたことのない大人は、それを考えてくれません。不登校の子供を育てる母親だけは子どもの心のエネルギーに注目をする必要があります。

続く