不登校の子どもと父親に追加

<質問>

>今さらですが、不登校のこどもが、自分で問題を解決するのに、親はこどものこころの成長を待つことになる、とありますが、このこころの成長とは、脳の成長というか、神経回路のつながり、ということですよね?
>それは、学校に行かなくても、家庭で好きなことだけをすることでも、家庭の中での生活でも、可能ということですね?
>他人とは関わらずに生きていますが、それも、今の時代はネットで、関わろうとすれば、関われます。(先生のお子さんの時代はどうだったんでしょう??)
>さらには、脳の成熟には、むしろ、好きなことだけをして、生活するほうが、良いとも言えるのかなと、思います。

<回答>

>今さらですが、不登校のこどもが、自分で問題を解決するのに、親はこどものこころの成長を待つことになる、とありますが、このこころの成長とは、脳の成長というか、神経回路のつながり、ということですよね?
不登校の子どもへの対応法として二つあります。その根底にあることは不登校とはFCR(情動記憶)だと言うことです。それから以下の二つは、時間がかかる、時間がかかるとは、その間に子供は成長をするという意味です。勿論その間に子供の心から大人の心に変わっている場合もあります。

FCRは情動記憶ですから、FCRが反応をしない時間が長いと、だんだんFCRの反応が弱くなる、記憶が薄れていく、という意味です。ですからFCRを反応をさせないで大人年齢までの時間の経過を待っていると、FCRが機能をしなくなり、時間の経過により、子供の心から大人の心になっていると、意思からの行動が可能になり、心が元気な大人になって(意思からの行動が可能になって)社会に出て行ってくれるという意味です。「不登校と父親」で父親が出来る対応法です。
FCRは情動の回避系の反応ですから、情動の接近系(主として母親がもたらす対応や子供自身が過ごすゲームなどの楽しい時間)がFCRを急速に弱めてくれますから、FCRが弱まると子供の接近系の方が強くなり、子供の心のエネルギー次第では、子供社会にも、大人社会にも出て行かれるようになります。母親が出来る効率の良い対応法です。

>それは、学校に行かなくても、家庭で好きなことだけをすることでも、家庭の中での生活でも、可能ということですね?
登校刺激に守られて成長をするには、家庭が一番効率が良いです。そこに母性が機能をしている母親がいるともっと効率が良いです。

>他人とは関わらずに生きていますが、それも、今の時代はネットで、関わろうとすれば、関われます。
他人と関わらないためには、家の中に引きこもるのが一番良いです。ネットで他人と関わるときには、その関わり方に子供に選択権があるので、子供が一番良い様に適当な距離を置いて関わることが出来ます。それだけでなく、同じ言葉を他人から受けても、ネット上ではそれほど登校刺激や否定にならないようです。その理由を未だ私は正確に理解していません。経験上のことです。

>さらには、脳の成熟には、むしろ、好きなことだけをして、生活するほうが、良いとも言えるのかなと、思います。
脳の成熟は、遺伝子に書かれているようです。脳内の情報の成熟にはおっしゃるとおり(情動の接近系からの生活をするとその分早くFCRが弱まりますから、)です。