爆発的な心のエネルギー2

ある母親からの質問です。

不登校の子供に登校刺激がないと、学校に行っていないけれど普通の子供なのですね。子供が持つ本能から子供は成長をしていくのでしょうが、その成長をするための本能も心のエネルギーだと思います。
けれど母親として成長をするための心のエネルギーの他に、今までの変化が殆ど感じられない成長だけでなく、子供が何かに向かって新しい動きをして欲しいのです。不登校の子供ですから学校に向かう爆発的な心のエネルギーとは言いませんが、母親として只待つだけでなく、子供の変化が欲しいと、子供が爆発的な心のエネルギーを発揮して欲しいと願うのは、親の勝ってでしょうか?

心のエネルギーとは情動の接近系です。情動の接近系には相乗効果はありません。情動の接近系は慣れがあります。情動の接近系が機能をしていても、その接近系からの行動は特別発展性はなく続きます。つまり例えば、不登校の子供がゲームに没頭して(ゲームをし始めたとき心のエネルギーは大きくプラスです)居たら、そのゲームに没頭して居る状態が続き(心のエネルギーはプラスですが、大きな心のエネルギーでなくなります)ます。ゲームの没頭するという姿、それ自体で大きな変化はありません。親は納得出来ませんが、ゲームに没頭する子供の日常になります。子供としてその子供なりの日常で有り、その子どもなりの成長になるのですが、親には認められない(親の常識から)

大人ならゲームに没頭する日常が続きます。自分からその日常を変えようとしません。そこで親として正当な理由で大人年齢の子供を動かそうとしますが、大人年齢の子供は変化を受け入れるだけの心のエネルギーを持って居ないことが多いです。期本的に大人は現状維持なのです。自分の世界、あり方を維持しようとします。変化は情動の回避系、不安や辛さを意味しますから。

所が子供はその程度が低くても情動の接近系が続くと、つまりその子供なりに楽しいことが続くと、子供特有の本能が機能をし出します。その本能とは
新しいことを求める
子供の集団が好きだ
与えられた環境に順応しようとする
の三つを考えれば良いでしょう。ゲームに没頭して居る子供は只単にゲームの没頭して居るのではありません。そのゲームの中に何か新しい物を感じ取って居ます。ゲームもいつまでも一人でして居ません。ネット上でほかの子どもとゲームをし出します。ネット上で大人も交えたゲームに発展して、それらの大人からいろいろな社会的な刺激を受けています。

これらの条件として上げられる本能から、子供はゲームばかりでなく、ネット上の会話ばかりでなく、その子供なりの何かを求めて動き出します。そこが大人と異なるところです。動き出すとゲームやネット上の会話を楽しんで居る時間が無くなります。その何かに向かって、親としても予想が出来なかったほどの凄い勢いで動き出します。それを心のエネルギーの爆発と表現しています。その爆発する方向としてその子どもなりの特技、特殊能力、学業等の頻度が多いです。