学校に戻った例2

>分類3で、学校に戻った例はどれくらいありますか?できれば年齢も教えてください。小、中、高のどのゾーンか。

私は校医をしていました。学校内の会議で校長が
「当校には不登校の子供はいません」
と胸を張って言っていました。しかし私はその学校の何人かの生徒の不登校の子供の相談に乗っていたのです。

きっと校長は30日以上連続して学校を休んでいる子供は居ないと言う意味を言ったのだと思います。私たちで言う五月雨登校、校門にタッチだけして帰る子供、特別教室などの教室以外の所に行く子どもは不登校に入っていません。また、体だけ学校に運んで無気力に一日過ごしてくる子供も入っていません。

昨年の不登校の子供は20万人近くだというニュースがありました。この20万人の子供の他に、不登校とはカウントされないけれど、不登校予備軍(心は既に不登校だけれど、体は学校に行っている)としてどれだけ多くの子供がいるのか想像が出来ません。

不登校の子供が学校に戻る場合です。不登校が解決させる、解決した例を発表している相談機関の不登校の解決は本当に解決になっているのかの問題があります。不登校分類2の子供なら相談機関を利用しなくても、時間が来たら学校に戻ります。不登校分類3の子供でも、学校での辛さ以上の恐怖を与えることで、より恐怖の少ない学校に行くことが出来ます。子供を洗脳することで不登校の子供を一時的に学校に行かせることは難しくありません。

不登校の子供が学校に行ったことが、不登校の解決ではないです。不登校に関する心の問題が解決しない限り、不登校問題の解決とは言えません。

不登校問題の解決とは、不登校の子供の心にある、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=fecorがなくなる必要があります。このfecorがなくなると言う事は子どもの心が元気になる、子供の心、情動に回避系があっても子供の本能の、新しいことを知りたがる、同年代の子供を好きだ、属する社会に順応しようとする、情動の接近系が大きくなければなりません。それを感覚的に表現すれば心のエネルギー、叉は行動を伴う意欲がなければなりません。その判断の仕方は叉別の機会に申し上げます。