母親の愛情

ある不登校の子どもを育てている母親からの質問です。

<質問>
愛情がない、ならどうしたら愛情のある自分になれるんだろう、愛情のあるお母さんになりたい、頭ばかりで考える自分がいて、苦しいです

<回答>

愛情という言葉は大人がよく使う言葉ですね。大人同士だとお互いを大切にする良い言葉です。しかし大人と子供と心が違うことを思い出してください。
愛情という言葉は子供に対しては母親の優しさの押しつけになります。子供の心が元気なら、愛情という概念で良いのでしょうが、心が辛い子供では、子供の心に沿わない母親の優しさの押しつけになっている場合があります。

愛情という言葉を心が辛い子供に使うと、子供の心が見えなくなります。子供は母親を大好きですから。母親が子供を大好きになれば良いだけです。それには、
1)子供の言葉を無制限に、母親の意見を言わないで、聞き続ける(母親が幾ら忙しくて時間がなくても、まず聞こうとする姿が必要です)
2)子供の要求を100%笑顔で即座に答える(できないときだけ子供と相談して実現の方向を探す。母親としては実現です。母親が実現しようとすると、子供の方がいらないと言い出す場合もあります)
3)子どもを見ない、言わない、御母様の笑顔、です。
これができているとき、子供は母親の思いを大切にしてくれます。
できていないと母親の嫌がる方向へ動いてしまいます。
これらが母親にできない場合でも、母親の笑顔があると子供の方で母親を待ってくれます。