歯磨き

>南風さん
間違っていたので書き直します。
あくまでも命を守るという役目の医者の立場からの意見で、歯科医はこのように言わないかも知れません。このような内容は、不登校の子どもの対応をしているとよく経験することなのですが。
先ず歯の構造です。エナメル質が一番外にあり、その内側に象牙質があり、中心部に血管と神経があります。神経だけは象牙質の内側まで来ているのでは?ないかと思います。エナメル質がなくなり象牙質が薄くなっていくと歯痛を感じるようになります。エナメル質も全くなくなり直接歯髄に物が触れると出血もするし、並大抵の痛さ出ないので、多くの場合歯が痛い場合には完全に象牙質がなくなっているのではなくて、少しだけ象牙質が残っているはずです。象牙質には血管や神経がきていますから虫歯が象牙質に及び始めると痛みが始まります。血管や神経は歯髄に近いほど多くありますから、虫歯が歯髄に近くなると痛みが飛び上がるほどになり、血管内に雑菌が入ると、歯茎が腫れ上がると言うことを生じます。場合によっては敗血症と同じことになります。
虫歯を起こすような人は歯周囲炎や歯根膜炎を起こしていて、歯茎が腫れ上がり、出血をしますし、発熱することもあります。(歯周囲ポケットから歯茎に菌が侵入して起こしているの歯周囲炎で、それからも虫歯を生じるようです。
不登校の子どもは歯を洗う心の余裕がないですので、歯を洗えと言っても子供は否定されたと同じ反応を生じる場合が多いです。歯を洗ったとしても歯間や歯周囲ポケットにが歯垢が残っているので、どうしても虫歯になりやすいです。虫歯になっても虫歯の穴をよく洗って歯垢が残らないようにすれば、虫歯の進行は抑えられますし、象牙質の歯髄側に新たな象牙質が作られて、歯を守る反応を生じますが、不登校の子どもにそれを期待するのは難しさがあります。
今歯を磨くのではなくて、水流で歯を磨くのと同じ効果がある道具があります。私はうぉーたージェットと呼んでいますが、これだと虫歯の穴の中や歯周囲ポケット、歯間もきれいに洗えます。お湯を使うと歯にしみることもなく効果的ですが、子供がその気にならないと使わないという問題点があります。
正直子供を脅して歯を磨かせる、ウォータージェットをさせるのは、子供が拒否反応を起こしますから、母親の優しさを利用してそれをさせ習慣化させたいのですが、それも大変に難しいです。虫歯になって腫れたり、痛みで困ったときに、母親としてどうするかの相談になってしまう場合が大半です。