甘い汁

25歳の引きこもりの息子です。引きこもったままでも収入源を得られるかも知れないと思い、ついつい噂に流されて、私は息子に株をやってみない?と言ってしまったことがあります。息子が多分ネットで知恵を得たのでしょう、息子から株取引をして見たいというので、その資金を提供してみました。すると利益が若干出たので、息子はその利益で衣服を買いたいと言いました。その衣服とはブランド物で、とても高くて、株で得た利益ではとても買えない物でした。すると息子はその利益でゲームのソフトを買ってしまいました。
ある人に株の投資を相談したところ、株で利益を上げて生活費をまかなうためには100万円単位の株を買わないと得られないと教えられました。また、高度成長期のように株が右肩上がりに上がっているのと違って、今の経済の低迷期では、誰かが株でもうけたなら、その分誰かが株で損をしているはずと教えられました。今になって株を勧めたことに後悔をしています。
ところが息子はこの利益を得たことで、もう働きに行かない、この株の利益で生きていくと言っています。それだけでなく、今回の株の利益は遊びに使っています。とても生活設計を考えてくれているようには思えません。母親として、息子が株取引を口実にして社会に出て行ってくれないのか、とても不安になっています。

>息子に株をやってみない?と言ってしまった
御母様の先周りの対応ですね。心が元気な子供に先周りはその子供の能力を伸ばすのに役立つ場合があります。心が辛い子供、不登校、引き籠もりの子供に先周りをすると、先周りした結果が良い場合には、子供は先周りに依存をします。先周りをした結果が悪ければ、先周りをした一を責めます。攻撃します。この傾向は先ず間違いありません。

この息子さんは株取引(きっと証券会社で行っている少額の株取引だと思います)で利益が出たことで、株取引に依存を起こそうとしています。所謂株取引で甘い汁を吸ったという意味でしょう。どれだけ投資をなさったのか分かりませんが、ゲームを買う程度の利益なら、それで将来それで生きていくのは不可能でしょうし、場合によっては損を出して、株取引を勧めた御母様が息子さんから責められることになります。それだけでなく、その損を取り戻すために、もっと株取引を広げる可能性すらあります。

>ところが息子はこの利益を得たことで、もう働きに行かない、この株の利益で生きていくと言っています。
一生それが可能ならその生き方も間違いではないのですが、地に足をつけた生き方ではありません。余裕がある資金を株に投資して、根気よく値上がりを待つには、この息子さんの場合好ましくありません。株からの利益を度外視して、株の値動きを親子の会話の材料になさるのなら、それなりの意味がありますが、今回の御母様の思いは株で生活費を稼ぐという思いつきですから、御母様自身が株で辛い思いをしなくてはならなくなるかも知れません。