豊かになると多様性のある子供が増える

現在の世の中が物質的に豊かになると、其れも急激な豊かさが1)子供達に多様性が広がっていきます。その結果、2)今の学校のあり方で辛くなる子供が増えてきます。逆に今の学校のあり方で3)成績を伸ばす子供も増えてきて良さそうなのですが、実際はそうでもなさそうです。

根拠はないのですがこの現象を私なりに述べてみます。
1)について、子供達はそれ以前の子供達より多くの物質的な経験をすることになります。例えばゲームとかネットです。これ自体で其れがない時代の子供では経験しなかった物質的に豊かな時代の子供達は経験をし始めます。その代わりにそれがない時代の子供が経験したようなことを経験しなくなります。

2)について、今の学校は昔の物質的に貧しかった時代の学校のあり方を、概ねそのまま受け継いでいます。時代の変化で学校のあり方が子供の心に沿おうとする対応も見られていますが、それよりも学校が学校であるための対応が優先しています。学校があって、その学校のための子ども達のようになっています。つまり子ども達への学校側からの管理がとても厳しくなっていて、その学校からの管理で子供の心が辛くなり、その心が辛くなった子ども達が学校内で、学校から見たら問題行動をしてしまい、その結果ますます学校からの管理が厳しくなっています。

3)について、子供の多様性の結果、今の学校でどんどん能力を伸ばす子供もいますが、一方で今の学校のあり方で辛くなる子供の割合も大きくなっています。現実の学校のあり方は、子ども達が見かけ上何も無く学校を卒業してくれることです。後は親やそれ以後の学校にお任せとなっています。ところが親は学校にお任せですから、一番被害を被るのは子ども達のようです。

ところが子ども達は何故学校が辛いのか言葉に出来ないことが多いです。言葉にしても学校から、親から無視をされて、学校生活を送っています。その結果の破綻が不登校と言うことになると思います。破綻はしなくても、無気力な子供が多くなり、子ども達から自主的に出来ることはゲームやネットなど、楽しいことに逃げるしか無いのです。