多様性がある子ども達2

多様性がある子供が増える理由として、子供の成長過程を考える必要があります。子供はその性格から反応をして成長をしています。子供の性格とは、その時持っていた情動と、その時持っていた習慣です。大人のように理性的に思考をして行動することは、子供には出来ません。多くの大人が間違えるのはこの点です。知識や思考は言葉になりますが、行動になりません。言葉通りの行動が出来るときとは、その子供に報償(母親の喜びが多い)か罰が加わっています。

子供の性格の基本、子供が持つ本能を考えることで、多様性がある子ども達が増える理由が分かります。子供が持つ本能とは
母親を大好きだ
同年代の子供を求める
新しい物を求める
与えられた環境に順応しようとする
の四つだけを考えるので十分です。

子供にとって母親は絶対です(母親がいないときは代理母)。ですから基本的には母親が喜ぶような行動をします。母親の子育てを基本的に素直に受け入れます(母親の子育てが子供にとって辛いときには、母親に辛いよと言うサインを必ず出します。)
子供社会の経験を子供は率先して求めます。子供社会のあり方は社会的なあり方の影響を受けて、年々変わっていきます。そこで子供のあり方も、親や大人が子ども時代のあり方と大きく変わっています。そのありかたも、社会的な豊かさのために、色々と変化に富んでいますから、そのあり方の中で成長をしている子供の性格も、子供によって大きく異なっています。

時代によっても異なりますが、昭和30年ぐらいまでの日本は子供から見たら、未だ豊かな世界ではありませんでした。それでも明治や江戸などの時代よりは遙かに豊か買ったかも知れませんが、今の豊かさと比較になりません。親も子供も生きていくので精一杯、少しでも学歴をとって、少しでも良い収入を得るという事実は子ども達も身をもって感じていました。そのためには、子供社会での不合理も無視できたのです。

この良い例が今のロシアの貧しい地方の若者達のようです。