強迫性症状

中2から手を洗うのが多くなり、夏頃からはシャワーの時間がどんどん長くなり、明け方までシャワーしていることもありました。布団を敷く前に床を雑巾かけしたり、夜寝てないので、学校で寝てばかりいたようです。そのうちポツポツ休むようになりました。
手洗いやシャワー以外にもトイレの後もペーパーで拭いてトイレが詰まることもあったりトイレも一時間かかり、家族も本人も困って、強迫性障害だと思い、精神科に受診して、内服もはじめました。
勉強は全く手がつかず、なんとか受験して、公立高校にはいりました。しかし始業式から学校に行かれないで、完全に不登校になりました。通信制高校を勧めると説明会に行くと言いますが、いつもドタキャンでした。
先生のブログにであって、ああそうだったのかと、今はゲーム、YouTube、漫画、好きなときに寝て好きなものを食べています。薬は徐々に本人が飲まなくなり、通院もしなくなりました。ただ、症状は続いています。今はずっとリビングで過ごしています。体や頭がすごく痒いようです。トイレやシャワーの順番も気になり、父親を特に嫌がっています。いつもイライラしてますが、イライラしてないときはゲームなどに没頭しています。
息子はずっと居間で寝起きをしています。学校はもう行かなくていい、好きなことだけすればいい、と、息子にいいました。見ない、言わない、笑顔を心がけています。スキンシップはできていません。息子には病気ではないかもしれないといいましたが、本当に病気ではないのか、不安になることがあります。

<解説>

中2の時点で既に学校に反応をして息子さんの心を辛くするトラウマが出来ていました。トラウマの症状として、問題行動(この男の子の場合こだわりの症状)が出ています。この時点で既に心の病の症状と言っても良いかも知れません。

トラウマへの対処法は、まずトラウマが反応をする物、この息子さんの場合学校ですが、其れを取り除くことが第一です。可能な限り早く息子さんを退学させてください。当人に断る必要がありません。

不登校を認めることだけでも、クスリを飲もうとしなくなっていますし、病院に行こうとしていなくなっています。不登校を認めることだけでも登校刺激が弱まっていますが、しかし学校に属している限り、登校刺激を息子さん自身で作ってしまいます。そのために退学は効果的ですし、通信高校の選択は御母様が止める必要があります。きっと自分から言い出したのではないと推測しますが。

次にトラウマの症状をなくそうとしないで、トラウマの症状に協力する必要があります。その方がトラウマの症状の辛さから自己否定をする機会が無くなり、自己否定が弱まった分だけこだわりの症状が減ってくるはずです。息子さんの要求を100%だけ、即座に、笑顔で叶える対応が必要だからです。

>今はずっとリビングで過ごしています。
自分の部屋の中に登校刺激がある可能性があります。御母様は其れを取り除く努力が必要です。

>体や頭がすごく痒いようです。トイレやシャワーの順番も気になり、父親を特に嫌がっています。いつもイライラしてますが
これらはトラウマの症状です。登校刺激を取り除くとだんだんこれらのこだわりは弱くなっていき、無くなっていきます。息子さんのこだわりの行動に、御母様は協力をした方が良いです。協力をしないとますますこだわりが強くなっていきます

>イライラしてないときはゲームなどに没頭しています。
ゲームに没頭できているときはトラウマが反応をしてい無いときですから、トラウマを無くする大きなヒントと言って良いでしょう。

>学校はもう行かなくていい、好きなことだけすればいい、と、息子にいいました。
学校に行かなくて良いでは、言葉が弱いです。学校に行くな、御母様は息子さんに学校に行かないで成長をして欲しい、と言うと良いでしょう。それ以上に退学をさせて、もう行く学校は無いからねと言えるともっと良いです。

>見ない、言わない、笑顔を心がけています。スキンシップはできていません。
居間の息子さんは御母様からのスキンシップを求めています。このこだわりの症状が無くなったら見ない、言わない、笑顔の対応で良いですが、居間はその前の段階の対応が必要です。

>息子には病気ではないかもしれないといいましたが、本当に病気ではないのか、不安になることがあります。
其れはよく分かるのですが、医学的に医者はその症状が社会的に好ましくないから病気だと言っているだけで、病気だという証拠(例えば病因)などは見つかっていません。トラウマだと経験的にこのようなこだわりの症状を出すことが分かっています。それ故に御母様が御母様が息子さんを信頼し抜くという意味が、どのような方法で示されるのか試されています。