韓国のいじめの厳罰化 3

家庭内での辛さの解消は、家庭によって、子供によって異なります。子供が学校で辛くならなかったら、母親は家庭内で辛さを解消する必要はありません。学校内で辛くなった程度が極めて弱かったら、家庭内でその子供なりに楽しいことをすることで解消出来ます。その意味で、ゲームをする、ネットをする、漫画を読む、テレビを見るなど、それで十分なのです。多くの子供の心はこのような状態では無いかと推測します。

学校で辛くなる程度が強いなら(学校内での辛さに相乗効果をおこしてきたなら)母親の傾聴、母親の共感、母親からのスキンシップが、子供の学校での辛さを解消してくれます。ところが多くの母親は子供の成績を伸ばすこと、特技を伸ばすことに一生懸命で、そのための努力をしてくれますが、子供への傾聴や共感、スキンシップをしてくれません。それどころか「がんばれ、頑張れ」と母親から又ら応援ばかりです。その応援が子供の心から言うなら、とても頑張れない子供の心を否定してしまって、子供の心に葛藤をおこしてしまいます。

子供の心が元気なつもりで母親は子供を応援するのですが、その応援が子供の心の状態で、応援になったり、否定になったりするのです。ですから、母親は子供の心の状態を見極めて子供を応援するのか、休ませてあげるのかを判断する必要があります。でも常識的な母親は応援することしか知らない、応援することが母親として好ましいと考えている母親が多いようです。

母親と子供との間に信頼関係があると、子供は自分の経験を母親に全て話そうとします。それは本能的な行動ですから、必ずあります。母親は子供に傾聴をして共感し(この場合の共感は嬉しい、辛い、両方です)、嬉しい場合には応援して良いし、辛い場合には、子供が辛いことを分かったという言葉を発して、ハグなどのスキンシップをすれば良いだけです。子供が何かを母親に求めてきたときには、楽しいことなら可能な限りそれを実現しようとすれば良いです。

信頼関係が無い場合に、子供が話してきたことが辛いことなら、その辛さから子供を守る対応を母親は、先周りをしてでもする必要があります。但し、その対応がかえって子供を辛くする可能性があるかどうかを、子供の心の立場から考えて行う必要があります。ただ、母親と子供との間に信頼関係が無い場合には、子供はなかなか母親に話をしてくれません。母親は子供の姿から判断をしていく必要があります。