子供が友達から嫌なことをされたと訴えてきたとき

不登校でない子供が友達からされた嫌なことを親に話す、という事は一般的にもよくある事だと思うのですが、親が一緒に相手の事を悪く言う事は控えた方が良いのでしょうか?
一般的に子供が友達から嫌なことをされたことを母親に話す場合、大人の場合と違って(大人の場合、訴えの内容を解決してと言う意味ですが)、訴えた内容が問題では無くて、解決して欲しいと言う意味では無くて、辛かったことを母親に訴えたと言うことに意味があります。

それ故に、子供が訴えたその言葉に反応をして子供の訴えた内容を解決しようとすると、子供が辛くなる場合があります。子供が訴えた内容に反応されても(相手の友達を悪く言う、または具体的に相手の友達に対して動く)、子供自身に解決能力が無いからです。そこで親が解決に動いた場合、子供は自分の訴えが認められたと反応をしますが、親が動いたことでその友達が辛い事になり、子供とその友達との関係が大変に難しいことになってしまいます。

子供は母親に辛かったことを訴えて、自分の辛さを軽減しようとしているのですから、母親は子供に共感すれば良いので有り、その際にスキンシップがあるともっと良いです。相手の友達を悪く言うことは、子供に共感をしないで、相手を責めることに親の思いが向いているのですから、子供が話したかったこととずれています。程度は少ないでしょうが、やはり母親と子供との間の信頼関係を阻害します。

心が辛い子どもでは、友達から嫌なことをされると、普段子供同士で感じる辛さ以上の、大人では推測できないほどの程度の、辛さを感じます。子どもの心をより辛くしてしまいます。その場合は、母親は子供の訴えに共感してスキンシップをして、その友達から子供を守る(その友達に会わせないなどの)対応をする必要があります。