>学校に行けない個別特定の理由は無く、"そこが学校だから" 行けないということですね...
学校に行きにくくなったときにはその様な特定の理由があったのです。現在もその特定の理由にも反応をして辛くなる可能性はあります。けれど現在の一番の問題点は学校に反応をして辛くなると言う理由です。その特定の理由に反応をして辛くなると言うトラウマがある可能性があります。そしてその特定の理由を取り除くことが出来ますから、その特定の理由に反応するトラウマを反応しないように出来ます。今一番の問題点の学校に反応をして息子さんを辛くするトラウマは、学校を忘れさせるという方法しか、トラウマが反応をしなくなる方法が無いのです。MSGからその様に私は判断します。
>嫌な女の子とクラスが離れても、担任の先生が優しくクラス運営が如何に上手だったとしても、トラウマが無くならない限りは学校には通えないし、
トラウマの強さにもよりますが、息子さんの学校に反応をして息子さんを辛くするトラウマは、かなりの強さだと思います。とても強いとは言えないと思いますが。ただそれは私の主観です。
>今の息子はそのトラウマを失くすことができるほどの心のエネルギーが溜まっている状態には見えない、ということですね。
トラウマの反応を弱くするのは、楽しいことです。息子さんが十分に楽しい日々を送っていないと推測されますから、その結果として心のエネルギーの貯まり方が遅いです。表現を変えると、息子さん発の意思が出にくいです。
>まだ小5で実質4年間しか学校生活を送っていませんが、そのうち1年は完全不登校で、今回、転校を経た2回目の不登校を迎えつつあり、今後も含めて「学校に行かない」息子の人生をありのまま受け入れるしかないことを、やっと頭では理解できるようになってきました。
それだけでも不登校の子どもの母親としてすばらしいです。
それでも息子さんが家の中で楽しく過ごせるようなら、ゲームやネットなどの享楽的な遊びに没頭できたら、息子さんの姿は変わっていくはずです。
>ところで、息子が学校に再度不登校に入った際に、元気に登校している上の子への影響が心配ですが、気を付けることがあったらアドバイスをいただけると助かります。
兄弟姉妹はお互いに独立していると、それほど大きな影響を及ぼさないと、考えて対応を御願いします。上のお子さんには今まで通りの対応で御願いします。
>上の子は、2年前の息子の不登校につられる形で約3か月不登校でしたが、その後自分の意志で学校に戻り再登校後は1日も休んでいません。本人の希望で中学受験を経て今年中学に進学して元気に過ごしています。
上のお子さんは不登校分類2だったのだと推測されます。学校内の上のお子さんなりのトラウマが反応する物がなくなったから、上のお子さんはごく普通のお子さんです。
>母親である私から見たところ、「不登校解決の第五段階」に見える状態です。
そうですね。つまりトラウマが反応しなくなった、トラウマが反応する物がなくなったという意味だと思います。
息子に "学校に反応をするトラウマがある" と断言されるのは、どのような点から判断できるのでしょうか?
それはただ単に息子さんが学校に反応して辛くなり、学校に行かれないという事実です。
>トラウマは先回の不登校時のトラウマがまだ消失せずに残っていたということでしょうか?
その様に考えられます。
それはきっと息子さんがよい子を演じられたのではないかと思います。また、よい子を演じられるぐらいのトラウマの反応の強さだったという意味の可能性もあります。その時のトラウマの反応の強さは、極端に強くなかったという意味では無いかと推測されます。
>あるいはトラウマは消えて登校できていたものの、再度学校での些細な辛いことが積み重なって新たにまた同じようなトラウマが発生してしまったのでしょうか?
学校に反応をして子供を辛くするトラウマはそう簡単に消失しません。多くの場合、何年もかかります。転校を契機によい子を演じたと考えるのか、一番息子さんの心に沿っていると私は判断します。
>また、"心のエネルギーが低すぎる" というのは息子のどのような点から判断できるのでしょうか?
子供が「その本能に反して、学校を拒否する」と言うことは、それだけで心のエネルギーはマイナスです。
>息子は、一昨日は自分から起きて登校し、帰宅後早めに宿題を済ませ、珍しく私とゲームで遅くまで盛り上がり、本人も楽しかったーと言い、自分で夜遅くに自分でチャーハンを作って美味しい美味しいとモリモリ食べていました。心は元気かな、と安心していたところ、翌朝は学校に行きませんでした...
きっとよい子を演じたのでは無いかと推測されます。
>前日夜遅くまでゲームをしていたから朝起きられなかったようにも見えました。
多分それは大人の感じ方ではないかと思います。息子さんは違うと思います。未だ学校に行かれる心の状態では無かった、トラウマが反応をしていたと言い実だと思います。但し極端に強いトラウマでは無い、対応次第ではトラウマの反応を弱めて、息子さんがトラウマの反応をしない子供として成長できるようになる可能性が、心がとても辛い状態の不登校の子どもより、可能性が高いと推測します。
>昼近くに目覚めた後すぐにまた今日も私と一緒にゲームをしたいといい、一緒にゲームをして過ごしました。夜は上の子の帰宅後に一緒に流行りのアニメを見たり、絵を書いたり、また自己流チャーハンを自分で作って食べていました。今日は元夫(最初の不登校後に離婚しています)と上の子と海に出かけていて朝も早く自分から早く起きています。これらを見る限り、心のエネルギーが低すぎるから学校を休ませねばという程には私には判断できないのです。
心のエネルギーとは、物理的なエネルギーではありません。心のエネルギーは能力とか意欲とかと表現し直せます。学校に向かう意欲が無いに近いと言って良いでしょう。つまり楽しむための心のエネルギーはプラスでとても大きいようですが、学校に向かう心のエネルギーは0に近いマイナスのようです。
>朝、登校しぶりをしている時点で、また、宿題を渋々やっている時点で学校に通えるほどの心のエネルギーはない、ということでしょうか。
学校に向かう心のエネルギーはマイナスという意味です。よい子を演じているのか、お子さんの本心からの行動なのかを見分ける必要があります。
>トラウマがある学校に通い続けることで心のエネルギーは溜まらないし、心のエネルギーが溜まらない状態ではトラウマは消せない(=学校には行けない)という循環に入ってしまっているということでしょうか?
学校に向かう心のエネルギーがマイナスという意味で、学校以外の方向の心のエネルギーが大きくなると、学校に向かう心のエネルギーも大きくなる傾向を見てきています。その意味で、とても楽しみな息子さんです。
>また、女の子からのいじめの件ですが、息子が担任の先生に私から話してもいい、というので先日お伝えしてみました。
大人ではその様な対応が常識的ですが、息子さんのように学校で心が辛くなったお子さんには、意味がありません。その学校の対応が息子さんに伝わりますと、かえっていじめの再体験になり、トラウマが悪化します。大人と子供と心が違うことを理解して下さい。
>どうやら息子が漢字テストの大量の直しや日常の学校生活でできないことが多くあるため、女の子たちが「早くやらないとダメだよ」と、いわゆるお節介を焼いていたそうなのですが、何度言っても息子が笑顔で全くやらないでいることが多くイライラしたということでした。暴力があったことも認めているそうです。
>一方で、息子から女の子に対して、「デブ」という発言があったようです。やり返しのつもりで言ったのか、息子から先にいったことがトラブルの原因なのか、本当に言ったのかどうか、分かりません。息子はこのことを私には何も言っていませんでした。
きっと息子さん自身も大人が理解しているようには理解していません。また、多くの場合、心が楽になってきたら、(学校への心のエネルギーはマイナスですが、其れ以外の方向の心のエネルギーはプラスで、かなりの大きさがあるようですから)きっと忘れてしまっているはずです。蒸し返さない方が良いです。
>女の子達からの一方的ないじめだったのか、息子の態度に起因して起きたこと(嫌われている、疎まれている)なのかどうか、よく分かりません...
それらはきっと忘れているはずです。思い出させない方が良いです。思い出すとトラウマの反応の強さが悪化します。
>いつもではありませんが発言や対人関係スキルが危なっかしいと思うことはたまにあります。
それは息子さんなりという言葉で置き換えられると思います。こうあるべきと考えられている御母様ですと、その分息子さんの自己否定という新たなトラウマを作ることになり、お子さんの心が元気になるのが遅れます。