ありのままの息子

息子は中学1年生の連休明けから不登校になっています。家では主にパソコンでオンラインゲームをして過ごしています。大学病院子どものこころに受診、自立支援を受け、訪問看護を週3回受けています。内容は一緒にゲームをしたり、簡単な学習プリントなどをしています。母親がピアノを弾くので、息子も幼いときからピアノを習っていて、現在もピアノプライベートレッスンを週1回30分受けています。ピアノは本人好きなことのようで、レッスン以外でもたまに好きな曲など弾いています。其れ以外に通級教室(他校なので母が送迎)を週1回受けています。また、デイサービスに週1回通っています。
中学3年生になるので、そろそろ高校について考え始め、通信制を希望しているようです。母親も進学や生活習慣について考えていて、それについてもどこかのサポートを考えているようです。

<解説>

>息子は中学1年生の連休明けから不登校になっています。
中学入学後に不登校になる原因を書かれていないので、きっと小学校時代から息子の心は不登校だったのだと推測されます。中学校の学校生活の辛さから、連休明けから不登校になったのでしょう。経験的にはこのような不登校の子供を多く見かけます。

>家では主にパソコンでオンラインゲームをして過ごしています。
経験的に不登校の子供の姿として好ましい姿だと思います。子供の辛い心を癒やすことができるからです。

>大学病院子どものこころに受診、自立支援を受け、訪問看護を週3回受けています。
不登校などの心が辛い子供への対応の基本は、ありのままの子どもをそのまま認めると言う対応が必要です。この対応は息子のありのままを認めないで、息子を常識的に生活させる対応法です。息子は今これを受け入れていますが、本心は拒否をしていて、心の辛さを強めて行っているはずです。今の息子はこの対応に抵抗をしていないようですが、今にて移行を始めて、母親に対して問題行動をするようになります。

>内容は一緒にゲームをしたり、簡単な学習プリントなどをしています。
息子にとってゲームを楽しむには、それなりの信頼できる相手となら可能です。しかし息子の知らない人がゲームの相手なら、きっと息子はよい子を演じていると考えられます。

不登校の子供は、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRを持っています。幾ら簡単と行っても学習プリントは学校を連想させます。今はトラウマの反応症状が見られていないようですが、それは息子がよい子を演じて、トラウマの症状を隠しているだけで、今にトラウマの症状に耐えきれなくなります。大変に難しい問題を生じるようになることが推測されます。

>母親がピアノを弾くので、息子も幼いときからピアノを習っていて、現在もピアノプライベートレッスンを週1回30分受けています。
ピアノプライベートレッスンが学校を連想するかどうかで、その意味が異なってきます。幼いときからピアノを習っていたという経過を考えると、息子には必ずしもピアノプライベートレッスンが学校を連想する物ではないのかも知れません。しかし多くの不登校の子供には、このような習い事は学校を連想する物になりやすいです。学校を連想すれば、トラウマが反応をして、子どもの心は辛くなります。

>ピアノは本人好きなことのようで、レッスン以外でもたまに好きな曲など弾いています。
ピアノを弾くことが息子には楽しいのでしょう。登校刺激の辛さをこれでいくらか弱められている可能性があります。もしそうなら、息子にとってピアノは、多くの不登校の子供がゲームやネットを楽しむのと同じような効果なのかも知れません。

>其れ以外に通級教室(他校なので母が送迎)を週1回受けています。また、デイサービスに週1回通っています。
これらはほぼ間違いなく学校を連想します。息子はよい子を演じてこれらに通っていると推測されます。

>中学3年生になるので、そろそろ高校について考え始め、通信制を希望しているようです。
それは母親の思いを息子の思いと、母親が判断して居る可能性が高いです。このような段階で、息子は高校に行くことを考えられないと思います。考えるとトラウマが反応をして、息子の心が辛くなってくるはずだからです。

>母親も進学や生活習慣について考えていて、それについてもどこかのサポートを考えているようです。
母親が息子に高校に行かせたいのです。その思いを息子の思いと、母親がすり替えています。この段階の息子はとてもサポートを受けられる心の状態ではないと推測されます。この段階の息子はまずトラウマが反応をしないところで、母親からトラウマが反応をしないように守られて、心のエネルギーを高めていく必要があります。