乳幼児の脳

どの動物も人間も同じですが、新生児は生きていくために最低限の能力だけを持って生まれてきています。生まれて哺乳を受けている間に、哺乳をしてくれている相手の情動を、ミラーシステムで自分の情動に取り込んで、人間の場合乳児期を終えた頃に人間特有の情動が完成して居るようです。それは自我の完成、自己主張の始まりと理解される物のようです。その情動は母親の情動をコピーしていますから、基本的に母親と同じです。大人の持つ情動と子供が持つ情動との表現の違いはありますが。

先天的に心(脳の機能)に発達障害があるとしたら、母親の情動に発達障害に相当する情動が無ければなりません。それが無いとしたら、子供の自我が確立した頃には、発達障害の症状は無いはずです。つまり乳幼児には心についての発達障害がないと言うことになります。

子供が自我を確立した頃には、その子供特有の子供の自我に基づいた行動が見られるようになります。その子供の行動が母親にとって否定だけされると、母親から否定だけされて、否定された子供の心の辛さを癒やす行動が無ければ、子供の情動が回避系に機能をして、情動の回避行動として、母親から否定された行動を繰り返してしまいます。これが親から見たら生まれつきの問題行動と理解されてしまうのでは無いかと推測されます。