塾に行く 続き

塾の担当者と面会した後、「息子は塾に行くというのだろうか、それとも荒れたりするのかな?」と様子を見ていました。けれど特段な変化はありませんでした。次の日息子が「話しを聞きに行った塾はなんか違う、自分の行く所ではないと思った。色々な考えがあるのは分かったけど」と息子が話してくれました。母親はほっとしましたが、息子は「勉強がちゃんと出来る塾がいいと思った」と話すので、母親は息子に、「好きなことや楽しいことをやってたらいいから。勉強はしなくていいから」と話しました。息子は「それは分かるけど」と不満そうにまたイラッとしたような態度を見せました。
そんな息子を見ていて、思い切ってあるカウンセラーから学んだことで、母親なりに理解してやってきたことを息子に具体的に話してみよう思いました。その内容は以前息子と一緒に見た動画なので、何となく息子も知っています。その時は詳しく話しませんでしたが、息子なりに何か理解したのか、自分なりの成長でいいことを息子も言葉で言っていました。それを契機に息子は外出できるようになりました。
最近、壁を飛び越えられそうで、でも何か引っかかって飛び越えられない息子の葛藤を見てきました。今なら、私が「勉強しなくていい、楽しいことをしたらいい」と言い続けた意味を息子は理解してくれるのではないかと何故が思えました。

<解説>

>塾の担当者と面会した後、「息子は塾に行くというのだろうか、それとも荒れたりするのかな?」と様子を見ていました。
その御母様の気持ちはよく分かります。母親として息子の心がどのように動いているのか気になるのは当然でしょう。ただ、今まで息子から登校刺激を取り除くことに専念して、今の息子の姿まで元気になってきています。もし荒れたとしても、母親は今の対応を続けておけば良いでしょう。結果的に荒れなかったのですから。

>特段な変化はありませんでした。次の日息子が「話しを聞きに行った塾はなんか違う、自分の行く所ではないと思った。色々な考えがあるのは分かったけど」と息子が話してくれました。
息子は素直な自分の感じ方に従ってくれました。母親が逃げ道を作り続けてくれている結果だと思います。

>息子は「勉強がちゃんと出来る塾がいいと思った」と話す
未だ知識にある学校に行くべき所、勉強が必要だという知識が強くあります。それが登校刺激になって居ますが、母親の逃げ道で、その登校刺激からの辛さから旨く逃げられるようになっています。ほんとうに母親の対応は息子に大きな影響を与えています。

>母親は息子に、「好きなことや楽しいことをやってたらいいから。勉強はしなくていいから」と話しました。息子は「それは分かるけど」と不満そうにまたイラッとしたような態度を見せました。
母親により息子の知識にある登校刺激が否定されたので、いらっとしました。それは一瞬でその後は心が楽になり息子なりの生活に戻ったと推測されます。

>そんな息子を見ていて、思い切ってあるカウンセラーから学んだことで、母親なりに理解してやってきたことを息子に具体的に話してみよう思いました。その内容は以前息子と一緒に見た動画なので、何となく息子も知っています。その時は詳しく話しませんでしたが、息子なりに何か理解したのか、自分なりの成長でいいことを息子も言葉で言っていました。
母親の方から不登校についての情報を与えない方が良いです。それは息子が求めていないからです。息子は既に逃げ道があることを知っています。けれど未だ知識の中にある登校刺激を無くしていません。この登校刺激が無くなるのは時間の問題です。

>それを契機に息子は外出できるようになりました。
既に登校刺激自体がかなり弱まっていますし、知識の中にある登校刺激も弱まっています。

>最近、壁を飛び越えられそうで、でも何か引っかかって飛び越えられない息子の葛藤を見てきました。
葛藤ではなくて、未だ知識の中にある登校刺激が弱いながらも機能をし続けています。

>今なら、私が「勉強しなくていい、楽しいことをしたらいい」と言い続けた意味を息子は理解してくれるのではないかと何故が思えました。
大人と同じような理解は子供だからしません。子供の周囲にある登校刺激は殆ど機能をしなくなっています。母親が作ってくれた学校からの逃げ道、登校刺激からの逃げ道で、子供の知識の中にある登校刺激も弱まっています。これらは全て潜在意識の反応です。ですから理解という言葉は当てはまりません。理解という場合は意識の動きになります。