昨年末のことです

<質問>

息子は十二歳、不登校、引きこもりです。
数日前から、息子が食事やおやつを食べている時や食べた後に、気持ち悪い。と言い、軽く吐き気もあったりです。食欲もあるから美味しく食べたいのだけど気持ち悪くなるそうです。今のところ、量は変わらず普通です。痩せて来たりもありません。進級の事とかやはりまだ、意識してしまうのでしょうか。
何でも無い時に、突然に、"学校へは行って欲しくない。家で楽しい事をして欲しい。"と言った方が良いでしょうか。もし私がこの言葉を言ったとき、確実に本人が怒りそうです。
学校と言うワードも聞きたくないかなと思うのもあります。思えば、1回目の不登校(小2)のこの時期に、激しい登校刺激をして無理矢理学校へ行かせたのを思い出しました。息子の身体が記憶しているのかなと思いました。寄り添ってケアして行こうと思います。

<回答>

>数日前から、息子が食事やおやつを食べている時や食べた後に、気持ち悪い。と言い、軽く吐き気もあったりです。食欲もあるから美味しく食べたいのだけど気持ち悪くなるそうです。今のところ、量は変わらず普通です。痩せて来たりもありません。進級の事とかやはりまだ、意識してしまうのでしょうか。
登校刺激が加わっているのだと思います。不登校の子どもは、新学年、新学期、新年、誕生日など、時節の節目に、親が登校刺激を与えなくても、自分の知識から登校刺激を作ってしまうことがあります。其れも結構多いようです。子供が意識していないように見えて、何かの折に自分の不登校を意識している場合です。親として不登校を認めていても、子供自身が不登校をして成長をすることに完全に納得できていない場合に生じます。

>何でも無い時に、突然に、"学校へは行って欲しくない。家で楽しい事をして欲しい。"と言った方が良いでしょうか。
普段から言っておくと、何かの節目に自分で登校刺激を作らなくなります。直ぐには出来ませんから、普段からこの言葉を言っておくと良いです。

>もし私がこの言葉を言ったとき、確実に本人が怒りそうです。
この時点での息子さんは怒るかも知れません。怒らないで御母様の言葉を受け入れるかも知れません。其れは息子さんが何かの節目にどれだけ強い登校刺激を自分で作ってしまうかによります。このメールの内容でしたら、私の経験からですと意外と荒れないのではないかと思います。
もし息子さんが荒れても、其れは息子さんの登校刺激を作っている知識を否定されたからです。息子さんの本心は安心感を感じています。御母様が息子さんの荒れを受け入れて下さると、つまり御母様が息子さんの荒れをそのままにしておいて下さると、場合によっては息子さんの荒れを辛いから荒れて良いんだよと言って、そのまま放置して下さると、きっと息子さんの荒れは短時間で終わってしまうと思います。私の経験では、子供の荒れに母親が同調して母親が子供の荒れを一緒に行うと、かえって子供が母親を止めて、子供の荒れが終わってしまった場合もあります。

>学校と言うワードも聞きたくないかなと思うのもあります。思えば、1回目の不登校(小2)のこの時期に、激しい登校刺激をして無理矢理学校へ行かせたのを思い出しました。
過去の経験がどのようであっても、その経験に関係なく、不登校分類3の子供はその不登校の最中にあるときは、学校や学校を連想する物に反射的に辛くなります。

>息子の身体が記憶しているのかなと思いました。寄り添ってケアして行こうと思います。
身体ではなくて脳に、情動に記憶されています。基本的に意識に上りません。ですから子供自身も何故学校に行かれないのか、何故学校を、学校関連の物を意識すると、突然辛くなるのか、理解できません。このような子供に寄り添ってケアして行くと言う言葉、その対応は、きっと常識的な発想、表現だと思います。不登校の子供の心について、この言葉の問題点を、時間の都合で次のMSGで述べます。