心エネルギーは

中学に入学時には楽しそうに通っていました。最近は楽しそうに話してくれる事は減りましたが、今も通学しています。学校の事はほとんど自分でやっています。私がするのは制服の洗濯、水筒の準備くらいです。
朝は寝ていれば一度だけ声をかけます。でも、だいたい自分で起きてきてのんびりスマホの動画をみながら準備して出ていきます。学校の準備も、忘れたくないものは前日に用意しています。小学校の時にはなかったことです。以前は友達と約束して早く出て行ってましたが、最近はぎりぎりに一人で行っています。
学校の娘のロッカーだけすごく汚いとの事で、今日は先生と二人でロッカーを片付けて帰ってきたそうです。学校から帰ると、スマホタブレットをずっと見ています。学校のロッカーと同様、娘の部屋は散らかっています。時々私が掃除機をかけます。家での生活面について、私はほとんど注意することをしていません。時々、「これ片付けてほしいな」と言ったりしても片付けてくれる事はありません。
食事も行儀悪く食べますが、注意していません。たまに何も言わなくて大丈夫かと不安になりますが、やはりこういう面も「見ない、言わない」をつづけた方がいいのでしょうか。また、少し前から、留学したいと言ってきて、いろいろ調べたりしています。私にも調べてと言ってきます。学校の事情なども調べてフィンランドの学校へ行ってみたい、自分に合いそうだと言っています。
6年の時には不登校分類3と思われていた娘ですが、今の状態はどうなのでしょうか。留学したいという言葉も、未だ私へのテストでしょうか。いつもは「そうなんだね」という風に聞いていますが、「お母さんは家にいていいと思っている」と伝えてみたところ「子供の夢を応援するのが親でしょ」と明るく返されました。
私もこの子は夢を叶えるんじゃないか、本当に留学して新しい道を進むんじゃないかと思うようになってきました。でも反面、学校が楽しくないから、また外国へ目が向いてきたのかも知れないと考える事もあります。娘はエネルギーがたまってきて行動しようとしているのでしょうか。

<解説>

全体の印象として、お嬢さんの心はトラウマが反応をして、学校に辛さを感じています。しかし無理をして学校に行き続けています。心はトラウマが反応をするという意味で不登校に近いですが、無理が利く段階のようです。今のうちに、もっともっと、お嬢さん自身発の意思を出す練習をさせてあげると、学校の問題を自分で解決します。今後一時的に五月雨登校的な姿になると不登校にならないで済と御母様は考えてあげて下さい。

>中学に入学時には楽しそうに通っていました。
小学時代に不登校だったのですから、中学校が楽しいはずはありません。無理をして居る姿です。その無理がお嬢さんなりに耐えられる範囲のようです。つまりトラウマを悪化させるような心の状態ではないと言う意味です。その理由は分かりませんが、あくまでも私の推測ですが、御母様にお嬢さんの学校での辛さを癒やす何かがあるのでは無いかと推測します。

>最近は楽しそうに話してくれる事は減りました
素直な自分を出し始めていますが、未だ無理をしています。楽しく話したという方がもっと無理をして居る姿ですから。学校が辛くなくなったら、又御母様の楽し会話が可能になります。

>今も通学しています。学校の事はほとんど自分でやっています
常識的にはお嬢さんが大丈夫そうですが、小学校からの経過を考えると、無理をしているはずです。いつ無理が利かなくなるか、よい子を演じられなくなるのか、を考えて対応をする必要があります。ただ、この無理はお嬢さんがトラウマの反応から逃げようとしているのではなくて、トラウマの反応を自分で解決しようとしているように感じられます。

>朝は寝ていれば一度だけ声をかけます
これは止められた方が良いでしょう。

>でも、だいたい自分で起きてきてのんびりスマホの動画をみながら準備して出ていきます。学校の準備も、忘れたくないものは前日に用意しています。小学校の時にはなかったことです。以前は友達と約束して早く出て行ってましたが、最近はぎりぎりに一人で行っています。
かなり自分なりに中学校とつきあっています。無理をしていることを前提に御母様はお嬢さんを見ておいてください。お嬢さんの後追いで良いです。

>学校の娘のロッカーだけすごく汚いとの事で、今日は先生と二人でロッカーを片付けて帰ってきたそうです。
先生の目が届かないところでお嬢さんが無理を止めていた、素直な自分を出していたという意味でしょう。このようにお嬢さんが無理をすべき時と、自然態の時とを使い分けています。自宅ではお嬢さんが無理をすべきと反応をしない状態にしてあげてください。またそうなっているようです。ただ、ほんの少し、御母様がお嬢さんに無理を要求しているときがあるようです。お嬢さんの後追いだけをしておけば良いです。

>学校から帰ると、スマホタブレットをずっと見ています。学校のロッカーと同様、娘の部屋は散らかっています。時々私が掃除機をかけます。家での生活面について、私はほとんど注意することをしていません。時々、「これ片付けてほしいな」と言ったりしても片付けてくれる事はありません。
お嬢さんが自宅ではほっとしていて、素直に、辛い自分をそのまま出しているようですね。ですから、御母様はこれ片付けてと言わない方が良いし、お嬢さんの部屋を掃除しない方が良いです。常識に反しますが、お嬢さんが自分から部屋を片付け始めるのを待ってあげて下さい。未だ大分時間がかかります。

>食事も行儀悪く食べますが、注意していません。たまに何も言わなくて大丈夫かと不安になりますが、やはりこういう面も「見ない、言わない」をつづけた方がいいのでしょうか。
その通りです。その意味でもお嬢さんの部屋をのぞかない方が良いです。

>また、少し前から、留学したいと言ってきて、いろいろ調べたりしています。私にも調べてと言ってきます。学校の事情なども調べてフィンランドの学校へ行ってみたい、自分に合いそうだと言っています。
今の学校が辛いと言う意味ではないかと思います。留学の話は、御母様に今の学校に行かれないほど辛いと言うことを表現していると思いますから、ぼつぼつ御母様はお嬢さんが学校に行かない対応を始められるべきでしょう。行かない対応をしてもお嬢さんは学校に行き続けると思います。

>6年の時には不登校分類3と思われていた娘ですが、今の状態はどうなのでしょうか。
ここまで心が元気になったのには驚きです。但し、心のエネルギーはほんの少しプラスに寄った0に近い値です。それだけでも驚きですが。

>留学したいという言葉も、未だ私へのテストでしょうか。いつもは「そうなんだね」という風に聞いています
テストという意味も無いわけではありませんが、学校に行かれなくなっているという意味に理解してあげてください。その意味でもこの対応は悪くないです。

>「お母さんは家にいていいと思っている」と伝えてみたところ
これを留学の話が出たときには必ず言ってください。

>「子供の夢を応援するのが親でしょ」と明るく返されました。
こ値らの方が御母様へのお嬢さんからのテストです。もしそうだとしたら、御母様はなんと答えれば良いと思われますか?

>私もこの子は夢を叶えるんじゃないか、本当に留学して新しい道を進むんじゃないかと思うようになってきました。
本来なら、私は御母様にその思いがあると間違えますよと申し上げるところですが、次のMSGから、御母様も御母様なりに感じていらっしゃることが分かります。

>反面、学校が楽しくないから、また外国へ目が向いてきたのかも知れないと考える事もあります。
御母様も留学が無理なことはどことなく理解なさっていらっしゃるようですね。その思いを今の中学校にも当てはめて頂けたらと思います。

>娘はエネルギーがたまってきて行動しようとしているのでしょうか。
お嬢さんの心のエネルギーは0に近いプラスです。トラウマに反応をしていますが、無理が利く心です。心のエネルギーがプラスですから、挑戦をして居るのですが、よい子を演じていると理解した方が失敗が少ないでしょう。でも学校から逃げようとしているのではなくて、辛い学校に、その辛さを乗り越える挑戦をしているのです。依然としてトラウマからの辛さが強いと言うことを念頭に置いて対応を御願いします。不登校回復過程4だと思います。