場違いな話ですが

ロシアがウクライナからそれは子供を連れ去っていることの意味が報道されました。ロシア内でスラブ系の子供を増やそうという目的のようです。ウクライナの子ども達はスラブ系ですから、多民族国家のロシアで減少気味のスラブ系の人を増やそうとする手っ取り早い方策と、クレムリンは考えているようです。

小児の心療内科を行っていて感じることですが、子供の基本的な個性(大人の言葉で言うアイデンティティー)は新生児から乳児にかけて、哺乳をしてくれている母親の基本的な個性をコピー(ミラーシステムで取り入れている)して居るようです。つまり子供が小児の段階で既にその子供の個性ができあがっていて、それが一生続きます。ただ、子供の成長の過程でその個性に新たな個性が付け加えられていって居るようですが、基本は大本の個性が存在し続けて無くなることはありません。

これをウクライナの子供に当てはめると、ロシアがウクライナの子供をロシアに連れて行っても、その子供の個性はウクライナ人であり、里親の対応でロシア的な物を身につけても、その根底にある子供の個性はウクライナ人です。このロシアに連れ去られた子ども達は生きるために見かけ上ロシアに順応しますが、成長とともにウクライナ人としての個性とロシアに順応するために身につけた個性と板挟みになり、多くの子ども達が辛い思いをするはずです。クレムリンが狙っているような完全なロシア人にはなれません。