学級運営

ネットからの記事です。

 茨城県つくば市の市立小学校で4~7月、1年生の担任の40代女性教諭が強い口調で指導するなどしたため、児童3人が一時登校できなくなり、うち1人は転校したことがわかった。同小は「不適切な指導だった」と認め、担任を交代させた。
 同小によると、5月に児童1人が授業中にトイレに行った時、「勝手に行っては駄目と言ったでしょう」などと厳しく指導。その後、6月にかけ、児童数人が教室や体育館で失禁した。同小は「トイレに行きたいと言えない雰囲気だった」とみている。
 授業中にトイレに行った児童は6月下旬からほとんど登校できなくなり、別の児童も「先生が怖い」との理由で6月下旬から11日間学校を休んだ。また、4月の入学式の直後から「怖い」と学校を休みがちだった児童は6月に転校した。
 同小は7月14日付で担任を交代させた。女性教諭は療養休暇を取っており、登校できなかった児童は夏休み後に通学を再開した。
 校長は「子供一人一人の気持ちに寄り添っておらず、不適切な指導だった」と話した。市教育委員会は「女性教諭には復帰後、研修を受けさせる」としている。

<解説>

茨城県つくば市の市立小学校で4~7月、1年生の担任の40代女性教諭が強い口調で指導するなどしたため、児童3人が一時登校できなくなり、うち1人は転校したことがわかった。同小は「不適切な指導だった」と認め、担任を交代させた。
きっと一時登校できなくなった子どもの父兄から学校に対して非難があったので、学校が動いたのではないかと推測されます。
このMSGでは一時登校できなくなった児童と、さらっとしか書いてないけれど、子どもの心からいうなら、担任に恐怖の条件刺激を学習した児童、つまり担任がきょうふの条件反射を生じるような、トラウマを児童が学習したという意味です。不登校分類2となります。この恐怖の条件刺激である担任の問題が解決して、子どもにとって恐怖の条件刺激にならなくなると、児童は学校に行かれるようになります。

担任をそのままにして児童をそのまま学校に行かせ続けると、恐怖の条件刺激の汎化を生じ、担任に恐怖の条件刺激を感じていた子供の、恐怖の条件刺激が学校に代わっていきます。つまり担任に関係なく、学校を見たり学校を意識するだけで、児童は辛くなり学校に行かれなくなります。不登校分類3になってしまいます。

不登校分類2の段階の児童について、親は担任が問題であり、児童はその担任の被害者とわかりますが、不登校分類3の段階になると、児童の親はなぜ児童が学校を見たり意識したりすると辛くなり、学校に行かれないのかわからなくなります。児童に学校に行かれない原因がないのに、学校も親も子どもが学校に行かれない問題点を探し始めます。児童はますます辛くなります。

この児童の例では、学校は気づいていなくても、親の方で担任が児童を苦しめていたことに気づいたので、児童が不登校分類3になるのを防げました。多くの不登校では担任の学級運営が児童を苦しめていても、学校や親の方で児童のほうに問題があると考えてしまう場合が多く、児童を学校に行かせ続けますから、不登校の子供の数が多くなる原因になっています。

>4月の入学式の直後から「怖い」と学校を休みがちだった児童は6月に転校した。
この児童は不登校分類2の段階でこの学校を離れていますから、転校先ではきっと特別問題がなく学校に生き続けていると推測されます。

>市教育委員会は「女性教諭には復帰後、研修を受けさせる」としている。
この女性教師は何かの理由で小学校の教師としての適性がなかったし、研修で適性を見かけ上取り戻しても、経験的に、本質的に小学校の教師としての適性を得られると思えません。また同じことを起こすと推測されます。ただし中学校や塾などの教師ならどうでしょうね。できるかもしれません。