とらうま(1)

正月休みの間に、トラウマとはどれほど危険な物かを書いてみます。トラウマについて、東京拒否研究室のホームページ http://www.toukoukyohi.com にある「子どもは何を感じ、考え、反応するか」の$40に詳しく書かれています。そこに書いてないことを書いてみます。

学校に反応をして子供を辛くするトラウマは、皆さんの持っている常識的なトラウマと内容が大きく異なります。子供の心を破壊し、子供の将来を奪い、子供の命すら奪う可能性があります。お母さまはお子さんを守るために、この事実をどうか理解して上げてください。
医者もこのトラウマのことを知りません。それ故に、医者向けにもこの情報を発信しているのですが、医者は医学常識にとらわれていて、私の言葉が届きません。

トラウマとは恐怖を生じる条件反射の反応を表現する言葉です。子供の言葉で言うなら、学校が怖くなっています。学校がお化け屋敷のように感じるようになっています。学校そのもの、学校に関係する物、学校に子供が行かなくてはならないと感じると、このトラウマが反応をして、恐怖におののいて、学校に行こうとしなくなる、学校に行かそうとすると暴れて抵抗をする、母親が知らないところでとんでもないことをしてしまう(自殺をする場合もあります)、精神病ではないのですが、精神病の症状を出し、病院にかかると薬で脳の機能を麻痺させられてしまいます。

トラウマは腔腸動物でも見られるほど、基本的な動物の防衛反応です。その防衛反応が不登校の子供のように、かえって動物を辛くしている場合があります。その極端な例が、犬に餌を与えながら、犬の舌に電気刺激で強い痛みを与えると、犬は其れ以後餌を食べられなくなります。どんなにやせ細っても、餌を食べられなくなり、餓死してしまいます。それ故に、私たちが気軽に使っている、「心が傷つけられた」と言う言葉が表現している心の現象には、場合によってはとても危険な要素を含んでいるのです。特に不登校問題には、この危険性があるのです。