イライラする男の子

>小学生3年生の男の子の暴言と問題行動が日に日に増し、常にイライラしています。
人間を含めて、全てのほ乳類は、心が辛くなると、その心を辛くする物から逃げようとします。
逃げられない時には、人間はよい子を演じます(よい子を演じるについては近々説明します)。人間以外の動物でもその要素が見られる場合があります。
よい子を演じられないと、人間は辛くする人に対して、辛くする人に関係する物に対して、暴力行為などの荒れたり、他の人が困るような問題行動をします。
荒れたり問題行動ができないときには、心の病の症状を出します。心の病とは医療にかかると病気だと診断されて、投薬などの治療を受けるような物です。

大人では意識の機能から、荒れたり問題行動をしない場合があります。してもその程度が限定で気だったりする場合には、周囲の人は、その人が辛い思いをしていると理解できません。そして多くの場合、心の病の症状を出すようになります。それ故に、大人でも、子どもでも、心の病の症状を出した時、何故心の病の症状を出すようになったのか分かりません。原因が不明で心の病の症状を出すようになったと理解されますから、医療では精神疾患の症状と理解されます。

子どもでは意識の機能が未発達ですから、心が辛いと素直に荒れたり、問題行動をします。心の辛さと荒れること、問題行動をすることの程度が、関連します。この男の子は暴言や問題行動(イライラは問題行動に入ると思います)がだんだん強くなっていますから、この子どもの心の辛さが日に日に強くなっているという意味です。

この男の子の姿はデイサービスという場での姿です。デイサービスだけでこのような姿になるとは、多くの場合考えられません。きっと学校でも、家庭でも、イライラしていて、暴言と問題行動が日に日に強まって行っていたと推測されます。きっと学校が一番イライラしていて、次がデイサービスで、家庭でもイライラしているでしょうが、それでも落ち着いている時間があるのではないかと推測されます。それは集団生活をする場合に、その集団を阻害する行動をとると、その集団の管理者から、その阻害する行動をしないようにと大人の力で押さえつけるという対応を受けるからです。

この男の子は何かで心が辛くなっていて、その辛さがだんだん強まることで、その子どもの荒れや問題行動が強まっています。その子どもの荒れや問題行動は、その男の子の心を楽にするためにしています。つまりその男の子が荒れたり、問題行動をすることでその男の子の心が楽になる反面、その男の子が属する集団が成り立たなくなりますから、その集団の管理者から大人の力で押さえつけられます。その結果荒れたり問題行動ができないことで心の辛さが解消出来ないばかりか、大人の力で押さえつけられるという対応で、その男の子の心は余計辛くなります。辛さの相乗効果を生じます。その大人の力で押さえつける力の強い場所が学校であり、デイサービスでは学校より弱くなるでしょうし、家庭ではもっと弱くなると思います。