イライラする男の子(4)

>小学生3年生の男の子の暴言と問題行動が日に日に増し、常にイライラしています。
このような姿の子供は思春期に見られることが多いと思います。その場合、多くの人はその原因を思春期だから、思春期の感じやすい心から、ガラスのように壊れやすい心だから、壊れたガラスのように触れると怪我をするとか表現する場合があります。

小学3年生なら、多くの子供は未だあどけない表情と行動をする物です。それなのにこの男の子は暴言を吐き、問題行動をして、耐えずイライラして居ると言うことは、この男の子の性格がおかしいと多くの人は考えます。この男の子に関わっている人たちは何とかしてこの男の子の性格を正そうとしていたはずです。

この男の子は最初からこのように暴言や問題行動、イライラして居たのではないと思います。親を含めて周囲の大人が気づかないうちに暴言や問題行動、イライラし始めたのでは無いかと推測します。親や周囲の大人がそれに気づいて、男の子の暴言や問題行動、イライラを、男の子を叱る、説得をする、しつけをし直そうとするなどの常識的に正そうとしたのではないかと推測します。特に母親は我が子だから責任があると考えて男の子に関わり、精根尽きた状態ではなかったかと思います。きっとこの推測は当たっていると思います。

このような心が辛い子供(大人でも当てはまることが多い)では、子供の外に子供の心が辛くなる原因があります。その原因を取り除かないで子供の性格を変えようとすると、子供の性格を変えようとする対応はその時の子供の辛い心を否定することになります。否定は体罰と同じようにとてもその子供の心を辛くして、ますます暴言や問題行動、イライラを強めます。これを 「逆行動の法則」 と言います。きっとこの男の子は親を含めて周囲の大人から直接的に男の子の性格を変えようとする対応を受けて、現在の姿になっていると考えられます。ですから、このように心が辛い子供の性格を直接的に変えようとしてはいけないのです。

以上のようにこの短いMSGから、私なりの経験から感じることを書きました。多くの方には不満でしょうが、私はこのように考えながら対応方を提案しています。