「引きこもり」支援者に根強い“引き出せばいい”という錯覚の罪 24

以下は大人の場合の心のエネルギーについてです。

以前にも触れたことがあるのですが、心のエネルギーの見分け方を書いておきます。再度注意しておきますが、物理的なエネルギーと異なり、心のエネルギーとは意欲の強さ、言葉に基づいて(必ずしも言葉を発しなくても、言葉で表現できる意図から)何かをしようとする、何かを求めようとする(その内容が建設的)ポテンシャルです。同じ言葉からの行動であっても、何かから逃げようとするのは、マイナスの心のエネルギーになります。

心のエネルギーがある場合には、その行動が生き生きしています。その際に物理的なエネルギーを感じることも多いですが、逃げようとする、破壊しようとする物理的なエネルギーを感じる場合には、心のエネルギーはマイナスです。

プラスの心のエネルギーがある場合には、その行動の大きさに関係なく、行動自体が生き生きしています。その際の表情が明るいです。

脳科学的には、
プラスの心のエネルギー=背景に情動の接近系が働いている状態での行動
マイナスの心のエネルギー=背景に情動の回避系が働いている状態での行動
意識からの行動は、意識が働いている状態、記憶が機能をしている状態とは、背景に情動の接近系が機能をしています。背景に情動の接近系が機能をしている状態の意識活動、意識行動はプラスの心のエネルギーになります。

背景に情動の接近系が機能をしている状態を具体的に知るには、表情、語調、行動が生き生きしているなどから知ることが出来ます。但し例外として、そして判断がとても難しいのですが、その大人がよい子を演じている場合には、見かけは降らすの心のエネルギーがあるように見えますが、実際はマイナスのエネルギーです。