不登校と医療 3

不登校の子供が全て医療と関係するような症状を出すのではありません。不登校の子供の一部に医療と関係するような症状を出す子どもが居ます。

あくまでも私の経験の範囲ですが、このような子どもは過去に経験した症状で、その症状で母親が気づいて一生懸命に看病したような症状を出すようです。母親はその症状に気づいて、一生懸命看病してくれます。不登校の子供の出す症状は、母親が一生懸命看病をしても解決しなくて、母親は医療に助けを求めることになります。

いろいろな病気による身体症状は病気そのものの他に、自律神経を介して身体症状を出しているようです。不思議なことに不登校の子供は、この過去に使用したことのある自律神経を無意識に選択、用いて身体症状を出しているようです。不登校の子供が出す身体症状は、病気が出す身体症状と区別が出来ない理由です。

唯一違うのは、その症状の出方が不自然なことです。不登校の子供の場合、その症状の出方が学校に関係していることです。けれど多くの母親は症状の出方が学校と関係していることに気づくことが少ないようです。多くの母親は何とかして症状を治して子どもを学校に行かせたいという思いでいっぱいだからです。

その症状を治すために母親は子どもを病院に連れて行きます。医者は症状から病気と判断しますから、そこで投薬などの治療が始まります。医者の中には症状があっても診察所見から病気出ないと言って治療をしない医者も居ます。但しその医者も不登校なのに学校に行き続けていることから生じる症状だと気づかないようです。