不登校と医療 12

不登校の子供は本質的に薬を飲みたいのではありません。経験的に次の三つがあります。

一つは、親が薬を飲ませようとするのに逆らえないから薬を飲む場合
二つは、薬を飲むことで親の辛さから親が楽になる姿を求めて薬を飲む場合
この二つは、親の対応次第で薬を辞めることができます。

三つは、学校に反応をして子供辛くするトラウマが反応した辛さから逃れるために薬を飲む場合があります。薬がうまく合えば子供の辛さが軽減します。その結果子供は自分から進んで薬を飲むようになります。

ここで問題なのは、風邪や感染症のように、症状を改善して待っていれば、病気が治りますから、薬を止めることが出来ます。薬を飲むことは間違いではありません。

然し不登校の子供が出す精神症状の場合、薬で症状を改善して待っていても、自然と薬を止められる状態になりません。薬を飲みながら学校に行かそうとしても、元気な子供のように学校に行けません。それでも行かせ続けると、精神症状が悪化します。薬の量を増やす必要が出てきますし、薬を増やしたことによる薬自体の副作用が出てきます。