不登校と医療 15

未だ医学では認められていませんが、不登校の子供が出す精神症状は、子供が登校刺激に晒されている場合と、子供の自己否定から生じています。それ故に、不登校の子供が出す精神症状を無くするには、登校刺激を無くし、自己否定を無くする必要があります。今の医学ではこの対応をしないで、病気として向精神薬などを投与しています。

うまく薬があった場合、この不登校の子供が出す精神症状は軽減しますが、やがて効果を示していた薬では、薬の量では、効果が無くなってきます。精神症状が出てきます。なぜこのようなことが起こるのか、今までの経験から推測してみます。

一つは、向精神薬を投与し続けることは、不登校の子供にとって、自分の素直な存在を否定されていると、潜在意識で反応をしているようです。不登校の子供の多くが薬を飲むのを嫌がること、親が飲ませるから仕方なく飲んでいること、親が薬を用意しなくなるとすぐに薬を飲むのを止めることなどからも、その可能性が高いです。

つまり、登校刺激と自己否定で辛くて、親から薬を飲まされるから薬を飲んでいるという状態で、薬を飲まされると言う事は親から今の自分自身のあり方を否定されていると、潜在意識で反応をしています。この否定は嫌悪刺激ですから、回避行動を誘発します。その回避行動が精神症状なので、その分精神症状が強くなっていきます。

また潜在意識での嫌悪刺激には相乗作用がありますから、向精神薬を飲むという、普通の人ではたいしたことでは無くても、既に精神症状を出している人では、嫌悪刺激の相乗効果を生じて、薬を飲むたびにその嫌悪刺激の相乗効果が強まっていって、精神症状がその時まで飲んでいた薬では効果が無くなるまでになってしまいます。