意識からの行動、習慣からの行動 4

子供の場合意識行動は無いか極めて難しいことを説明しています。意識行動と思われてもそれは情動行動ですから、子供の知識だけからの行動では無くて、子供の情動が知識を利用して行動をさせています。

子供が一見知的な行動をしているときには、無意識に、その行動とともに何か報償を求めているか、何か罰を回避しようとしているかを考える必要があります。
多くの場合は報償を求めて、子供は一見知的な行動をしています。情動の接近系からの行動です。その報償とはその子供なりの楽しさと母親の喜びです。子供は楽しければ自分の持っている知識を総動員して知的な行動をします。知的な能力に発展性があります。また母親からの喜びを得ると、楽しくなくても、その知的な行動を繰り返して習慣化していきます。

子供の中には罰を回避しようとして無意識に回避行動をします。そして時に一見知的な行動をしている場合があります。所謂よい子を演じている場合です。情動の回避系からの行動です。子供は楽しくなければ知的な行動をしません。自分の持っている知識を使うこともありますが、その知識を使ったという事実はその時限りであり、習慣化しません。只その知識を使ったと言う事実は、次に同じ辛さを経験したときに、同じ知識を利用して、辛さを回避しようとします。辛さからの回避の仕方が上手になります。