ある母親との会話

18歳の娘さんを持つ母親との会話です。

<回答>
娘さんが部屋に引きこもっていることに、必ずそれなりの意味があります。意味がありますから、その意味をお母様が理解できなくても、娘さんを信じて待ってあげてください。いつかその答えを出してくれるはずです。但しその答えを出すのに時間がかかります。きっと年のオーダーでしょう。

<母親>
子供が考えてること全て信じて、子どもが自分で立ち上がるとしんじて待ちたいと思います。

<回答>
娘さんの年齢ですと、子どもの持つ本能から、娘さんの問題を解決する能力があります。他のお子さんと異なりますが、必ず娘さんなりの答えを出してくれます。

<質問>
娘は将来のことをどうしても考えてしまうようです。母親からのアドバイスで、将来のことを考えないようにいっても考えてしまうと言っています。将来のことを考えると死にたくなると言っています。

<回答>
これは娘さんが自己否定をしていると言う意味です。「今のあなたで良いと、お母さんは思っている。お母さんの娘であるだけで、お母さんは良いと思っている。」という言葉とハグなどのスキンシップをお願いします。ハグなどは何歳になっても効果的です。

<質問>
娘は散歩したりゲームしたり昼ご飯作ったりしてる時間は気が楽だと言っています。

<回答>
それらをすることで自己否定をしてしまうことを忘れています。それが大切なのです。

<質問>
娘が辛い精神状態にあるので、親として助けてあげたいのです。そのために何かしてあげたいのです。

<回答>
母親としてお嬢さんをどうにかしてあげたいという気持ちはよく分かるのですが、お母様がお嬢さんに何かしてあげる、何かしてあげようということは、お嬢さんの立場から言うと、今のお嬢さんではだめだからお母様が何とかしたいという意味なりますよね。つまり今のお嬢さんを否定しているという意味に、お嬢さんは理解してしまうのです。ここが常識と異なるのです。そしてお母様が気づかなくてはいけない、一番大切なことです。お嬢さんが苦しんでいる主な原因の一つは自己否定です。このような常識的なお母様の対応は、お嬢さんのためと思われながら、お嬢さんをますます苦しめることになるのです。

<質問>
それでは、母親は何もしてはいけないのでしょうか?

<回答>
母親だから出来ること、母親だけしか出来ないことをして頂きたいのです。それはお嬢さんを見ない、お嬢さんに言わない、お母様の笑顔です。つまりお嬢さんを信頼して待ち続けてあげてくださいという意味です。それがお嬢さんの問題を一番早くて、一番確実な、解決法です。

<質問>
私が娘の全部を信じることで娘が少しでも安心できるなら、私がその存在になりたいと思います。親が自分を大事に思っていることが子どもに伝われば、分かれば、子どもの心は必ず心は安定するのですね。

<回答>
娘さんはそれを待っています。