教育熱心な先生 1

夕食を片付けていたら、息子が側にやってきて話し始めました。私は手を止めないで、息子の話を聞くだけ聞き続けました。

現在息子はいろいろな偉人の伝記を読むのに夢中になっています。今日も昼休みに教室で、図書館で借りた伝記を読んでいました。教室の中には息子の他にもう一人生徒がボッとして自分の机のいすに腰掛けていました。

今日の昼休み、担任の先生が息子の所にオセロを持ってやってきて「**君とこのオセロで遊んであげて」と言いました。息子は先生からの依頼ですから、仕方がなく伝記を読むのを止めて、、オセロを持ってもう一人の生徒の所に行き、「オセロをやろう」と言って、オセロの準備をしました。その生徒も一応オセロを始めましたが、乗り気でなく、時間ばかりがかかり、楽しそうではなく、途中で止めてしまいました。そうしている内に、まもなく昼休みが終わってしまいました。「その子と仲が良いわけではないし、休み時間には伝記を読みたかったのに、先生はなぜ無理矢理そうゆう事を僕にさせるのかなあ~、嫌だ〜」と言っていました。

担任は教育熱心な良い先生という噂です。クラス運営もてきぱきと勧めて、一部の父兄からは歓迎されています。しかしこの前、委員会で委員長の希望者がなかったので、その後息子を教務室に呼んで委員長になるように説得をしました。息子はそれを拒否できませんでした。担任は担任の思いで全てを取り仕切ます。クラス運営は滞りなく進んでいきますが、息子はそれが辛いようです。先生の教育方針は「生徒それぞれの個性を大切にして育てていく」と言っています。しかし実際はクラス運営を優先して、生徒の個性を無視しているように思えます。