教育熱心な教師 2

>もう一人生徒がボッとして自分の机のいすに腰掛けていました。
不登校の子供が学校を休めないで、がっこうにおしだされていて、学校に来て居るとき、とても不安です。学校内にいるだけでとても辛いのですが、逃げ出せないので、学校内で一番安全と感じるところで時間を過ごそうとします。

その学校内で一案安全と感じる場所は、多くの学校に来て居るけれど、心は不登校の子供では、自分の机で有り、自分のいすです。ですから、この一番安全な机といすとを他の人が犯して欲しくないのです。そこに入り込んで欲しくないのです。それ故に授業中も、休み時間も、自分の席ですごそうとします。

この生徒は一番安全な自分の席で時間を過ごして、学校が終わるのを待っているのですが、この担任の教師はそれを許さないのです。担任の知識では、この生徒のように一人でぽつんといることを問題視しています。それはこの生徒には余計なお世話なのです。止めて欲しいのです。

担任の教師はこの生徒の希望しない姿を求めて居ました。もちろん担任としては良いことをしようと、この生徒のためになる事をしようとしたのです。それが結果的にかえってこの生徒の心を苦しくしました。きっとこの担任はこの生徒が苦しくなったとしても、自分がこの生徒を苦しくしたと考えないでしょう。ある意味で担任として、普通の担任ではしないことをしたと、教師として大切なことをしたと考えているはずです。担任の心と、この生徒の心と大きく異なっています。そのことにこの担任は気づくべきでしょうが、誰もこの担任にそのことを教えてくれる人は無いでしょうね。