伺いマスへの解説 1

不登校引きこもりの子どもがパソコンを欲しがりました。
今の時代の子どもについてです。子どもの楽しみとして、パソコンでゲームをしたり、ネット上で会話をします。
家の外で遊ぶ場所が制限されている、友達がいても一緒に遊ぶ機会がなかなか無いとき、パソコンは子どもが子どもなりに時間を使う、自分を元気にする良い方法ですた他だし、親にとっては勉強する時間が無くなるという心配があります。

特に心が辛い子どもでは、勉強よりも先に、勉強が出来る心にしてあげる必要があります。そのためにパソコンは良い方法ですが、値段が高い(ゲームをする場合の話し)のが問題点です。それ故に親の生活レベルを知っている子どもではなかなか買って(ゲームに使える高価なパソコンでは)と言いにくい場合があります。

子どもによっては、自分の要求をずばずばと言葉にする子どももいますが、逆に全く言えない子どももいます。でも母親との間の信頼関係があると、母親だけには自分の要求を聞いて欲しいと思うようです。それが実現出来るかどうかは別にし手です。それを頭から拒否をする母親には、こどもはますます自分の希望を言えなくなりますが、無理と分かっていても子どもの要求を叶えようとする母親を子どもは心底信頼するようになります。子どもの方で母親だけには、自分の心の内を安心して言えるようになります。母親は子どもの姿だけで無く、子どもの言葉からも、子どもの心を知ることが出来るようになります。

値段が高いとか、子どもには好ましくないとかという(大人からの理由)理由で子どもの要求を頭から拒否すると、子どもは母親にすら自分の希望を、そして心の内を言葉にしてはなすことが出来なくなります。母親と子どもとの間に信頼関係が無くなります。でも多くの場合、母親は大人として当然のことをしていると判断していますから、話せない子どもに問題があると、考えるようになります。

母親にだけは、子どもは自分の希望や心の内を話したいのです。それを話さない、話せないのは母親にそれなりの原因があるので有り、子どもの方には問題が無いことを、母親だけは理解しておく必要があります。つまり母親が大人の論理から子どもと向かい合うのでは無く、母親の母性から子どもに向かい合う必要があるという意味です。母親の母性が機能をしていたら、子どもの要求に、それが叶えられるかどうかは別にして、叉その背景に何があるのか分からなくても、何か子どもなりの理由があると、母親は感じるようになります。

今の学校現場では、この母親的な配慮が全くないので、子ども達が苦しくなる原因の一つになっています。ただし、教師は母親ではありませんから、この母性からの子どもへの理解が難しいことは当然ですが、大人の論理ばかりを子どもに押しつける学校現場、大人の論理をうまく出来る子どもに良い評価を与える学校現場では、子どもが辛くなってしまう場合がある事は当然でしょう。然し教師はそれを理解していません。