母親がカウンセラー

ある母親の経験からの思いです。

私は、たとえば子供から「殺して」と言われた時、これについて気持ちを聞こうとか、子供に気持ちを表現させたいと思わず、ただ子供の言うことを認め、子供を抱きしめるだけでした。

今まで受けていたカウンセラーのやり方を、我が子に当てはめるのに違和感を覚えるのはなぜだろう、と考えました。そして子供たちにとって、子供たちが求めているものはカウンセラーではなく、母親だとわかりました。子供たちはもっと 「本能的なもの」 を求めているとと思いました。

私はカウンセラーではないので、気持ちの言語化を助ける術をもたないですし、子供が自分の気持ちを言えなくても、辛さが少しでも癒されたらそれでよし、と思ってます。私が、どういう気持ちでそんなこと言うの?と聞くことを、子供はされたくないだろうとも思います。

カウンセリングのテクニックが無意味というつもりはないですし、母親が子供にとって良いカウンセラーになりうると思います。母親が子供のカウンセラーになるには、子供からの訴えを聞き続けて、分析しないで、ただ単純に共感とスキンシップを続けるだけで良いのではないかと、私の経験から今は判断しています。