退学をさせて、について

<コメント>
子どもは高校入学後、1日も行けず1年がたとうとしています
退学したら心が辛いこどもは、楽になると学びそのほうがいいのか、と結論がわからずにいます。
仮に退学して所属先がなくなれば、さらに自信をなくすかもしれないし、もしかするとバイトもしたくなったときに在席もしていなければ受かりにくくなったりもするかもしれません。
本人の気持ちに従った方がいいとはわかっているので、なにも本人が言わないうちから、親の方から退学していいよとも言うつもりもありませんが、親の期待も感じて本人は実は言えないのかもしれません。
このままにしておいてこどもか果たして動くのだろうか…それが不安に思います。
本人に聞いてみたとして返事がない場合はとうしたらいいのでしょうか。

<解説>
このコメントに解説をつけるには、どうしてもお母様に、
子供の心と大人の心(お母様の心)と異なるという生物的な現実です。特に不登校などで心が辛い子供の心は大人の心と大きく異なり、時に真反対のこともあるのです。ですから、これから申し上げることは決してお母様を責めているのではなくて、お子さんの心の立場でお子さんをこのように考えると言うことの説明です。

>退学したら心が辛いこどもは、楽になると学びそのほうがいいのか、と結論がわからずにいます。
お子さんが高校に行かれないという事実を不登校分類3と断定しますし、ほぼ100%近く正しいと思いますから、そこからお話しします。つまりお子さんは高校を意識すると、お子さんの潜在意識にあるfecorが反応をして死にたくなるほど辛くなるのです。この事実にお母様が納得してくださるなら、お子さんの高校を含めた学校を意識させないために、お子さんを学校から切り離してあげる、つまり退学させてあげると言うことになります。退学させたことによりお子さんの心はかなり楽になるはずですが、それでもお子さんの記憶にある学校を思い出すと、やはりお子さんは辛くなってしまいます。それでも学校を退学する前よりはお子さんの心は楽なはずです。

>仮に退学して所属先がなくなれば、さらに自信をなくすかもしれないし
これは大人の心からの思いです。子供はこのように感じません。お子さんは高校という所属が辛いのです。ですから一端所属がななくなった方が良い、お子さんの心が楽になります。所属がなくなり、お子さんの心が楽になると、今度は子供の本能から、お子さんの方で所属を見つけようとします。それは今ネット社会が発達していて、お子さんがネットを楽しめたら、簡単なのです。そこに学校がなければ子供同士て簡単に集団を作り、そこに所属を作ります。それは大人が考えるような集団所属ではありませんが、それがまた子供を元気にして、子供が社会へ出て行くのに役立ちます。

>もしかするとバイトもしたくなったときに在席もしていなければ受かりにくくなったりもするかもしれません。
これも大人の心の人には理解が難しいのですが、バイトなどの就労は心が辛い子供にとって学校に行きなさいという意味に機能をします。私たちで言う登校刺激です。
当たっているか間違っているか、私自身も確かめようがないのですが、就労にしても、バイトにしても、その先で必ずどこの学校に行っている、行っていたと聞かれると思います。子供もその事実を何かの理由で知っていて、その学校の部分で登校刺激になるのではないかと思うのです。

>本人の気持ちに従った方がいいとはわかっているので
これも大人の心の感じ方です。常識的にはその通りです。しかし本人の気持ちと書かれていますが、子供自身なぜ自分が学校に行かれないのか、学校を思い出しただけで、学校に行こうとするだけで、体中に辛い者がわき上がってきて、動けなくなるばかりでなく、学校を思い出させるご両親に理由もなく強い怒りを感じるようになるのです。ですから、本人の気持ちに従うと行っても、本人がわかっていないので、本人の気持ちに従うことはできないです。あえて本人の気持ちという者をお子さんに代わって代弁すれば、学校が辛いよ、辛い学校から守ってくれないお母様を信頼できないという言葉になります。

>なにも本人が言わないうちから、親の方から退学していいよとも言うつもりもありませんが
これも大人の心からのお母様の判断だと思います。常識ではその通りですが、今のお子さんの心には常識が通じません。上記のようにお子さん自身がなぜ自分が辛いのかわからないのです。なぜ自分が学校に行かれないのかわからないのです。わからないことを言えと言われても、お子さんはやはり何も言えません。ですから今のお母様なら、お子さんを辛い高校から守ってあげるつもりはないという意味になります。

もう一つお母様が常識にとらわれていらっしゃることでの問題点があります。といってもそのことはお母様のMSGに書かれていないのですが、お子さんはお母様に学校の辛さを訴えているはずです。そのお子さんの心の辛さを訴えをお母様が気に逃していらっしゃる、お子さんから言うなら無視していらっしゃるから、お子さんは今のお母様を信頼していないはずです。

ですからお子さんの方からいろいろと言葉をお母様に言わないと思います。お母様に聞く耳ができたときにはお子さんはいろいろとお子さんの思いを伝えてくれるはずです。不登校そのものの原因は教えてくれませんが、どれほど辛い思いを続けていたのか教えてくれるはずです。それは、小学生でも、中学生でも、高校生でも、不登校を母親から認められるとほぼ必ず見られる不登校の子供の行動です。

もう一点、今のお母様では以下のようなことはないですが、お母様がお子さんに高校を退学させるよと言われたら、お子さんはそれに反対して暴れると思います。この理由は今のお母様には関係ないので、今は説明しません。

>親の期待も感じて本人は実は言えないのかもしれません。
今のお子さんは、ご両親が今の高校を卒業して良い大学に進学してほしいと思われているような期待を感じていません。感じる心の余裕すらありません。あえて親の期待という言葉をお子さんの言葉で代弁するなら、お子さんに学校に行って欲しい、不登校にならないで欲しいという言葉でしょう。

しかし現段階のお子さんはお子さんの心から、お子さん自ら高校に行けないし、ご両親の力でお子さんを孝行に押し出すと、お子さんはひどく荒れると思います。とてもご両親の力で行かせることはできませんし、それでも行かせようとすると学校に行かないでご両親も知らない別のところに行ってしまいます。

>このままにしておいてこどもか果たして動くのだろうか
学校に向かっては動きません。問題行動という形で動く可能性はあります。その際にお母様はもっと辛い思いをすることになります。現時点でお子さんが動いてくれない方がお母様には良いでしょう。

>それが不安に思います。
お母様が不安なのはよくわかります。それはお母様の常識からの思いがお子さんにより満たされないからです。今のお母様に無理だと思いますが、お母様が今もっていらっしゃる常識を捨ててくださると、今のお母様の不安はなくなるし、お子さんも学校に向かって動かないでしょうが、お母様がうれしくなるような方向へ向かって動いてくれます。その動きの後に学校に向かって動く可能性が出てきますが、それはずっと先のことになります。

>本人に聞いてみたとして返事がない場合はとうしたらいいのでしょうか。
お母様のこの疑問は多くの不登校の子供の母親が経験した事実です。そしてお子さんから返事がないことが当たり前だとお母様が理解できたら、その時からお子さんがいろいろと話をしてくれるようになると思います。